鉄骨にピースが必要な理由
鉄骨造(S造)の建物を検討する際に苦労するのは、事前に仕上関連の様々な納まりをある程度決めておかなければならない、という部分にあります。 鉄骨の製作をするのは工事のかなり序盤になるのですが、その際に全ての仕上納まりが決まっているかというと、残念ながらそんなことはありません。 これはちょっと矛盾している書き方をしていますが、この矛盾こそが鉄骨造の難しさを表しているのではないかと思います。 もちろん理 […]
鉄骨造(S造)の建物を検討する際に苦労するのは、事前に仕上関連の様々な納まりをある程度決めておかなければならない、という部分にあります。 鉄骨の製作をするのは工事のかなり序盤になるのですが、その際に全ての仕上納まりが決まっているかというと、残念ながらそんなことはありません。 これはちょっと矛盾している書き方をしていますが、この矛盾こそが鉄骨造の難しさを表しているのではないかと思います。 もちろん理 […]
鉄骨造(S造)の建物では、鉄が熱に弱いという特徴を持っているため、鉄骨の構造体に何らかの耐火処理が必要になってくる、という話を前回は取り上げました。 これは万が一建物に火災が発生した際に、建物利用者が建物の外に安全に避難できるかどうか、という人命に関わるものですから、非常に重要な項目だと言えます。 そうした重要な要素ですから当然、建築基準法で厳密に定められているもので、設計者も施工者もしっかりと意 […]
ここまで書いてきて今さらという感じではありますが、このカテゴリでは鉄骨造(S造)の納まりについて色々解説をしています。 色々と取り上げたい項目がたくさんあって、その情報を整理して書いていくのは結構難しいですが、解説の順番は出来るだけ鉄骨造の工事進行にに合わせているつもりです。 もう少し分かりやすく系統立てて説明をしていければ良いのですが、こればかりはそう簡単ではなくて、自分のスキル以上の事は出来な […]
鉄骨造の建物で床コンクリートの型枠として使用されるのは、一般的には「デッキプレート」と呼ばれる鋼製型枠になります。 デッキプレートは鉄骨梁と鉄骨梁の間に掛けて、端部を溶接で固定することによって、コンクリートを打設する際にもずれないようにする訳ですが… このような納まりは鉄骨がある範囲までしか実現出来ないですよね。 でも実際の建物は外周まわりの鉄骨梁よりも外側に外壁があって、大抵の場合は外壁のすぐ近 […]
前回までの話では、鉄骨造の建物で床コンクリートに段差を設ける場合に、どのような選択肢があるのかという点について考えてみました。 ・段差の位置を鉄骨まで移動出来るか検討する ・段差部分に鉄骨を追加する ・デッキプレートで段差を設ける ・デッキプレートを下げておきコンクリートを部分的に厚くする 上記の考え方について一通り説明をしてきましたが、最後の項目である「デッキを下げてコンクリートを厚くする」とい […]
前回は鉄骨造での床段差の付け方についていくつか考えてみました。 ○段差の位置を鉄骨まで移動出来るか検討する ○段差部分に鉄骨を追加する 上記のような項目について前回は紹介しましたが、今回はその話を続けていく事にします。 ○デッキプレートで段差を設ける コンクリート床に段差が必要な部分で、そのままデッキプレートで段差をつくってしまう、という考え方は最も自然な納まりではあります。 ただ、もしその納まり […]
鉄骨造(S造)の建物では、基本的に柱と梁を鉄骨で、床をデッキプレート+鉄筋コンクリートで構成していくことになります。 最終的な部屋の仕様によって、それぞれ床のレベルを下げる必要があったり、逆に下げてしまうと後で困るなどのレベル調整検討が必要になる訳です。 こうした検討によって床コンクリートの段差がどの位置に必要なのかが分かりますが、それが鉄骨の位置と上手くあってくるとは限りません。 コンクリート床 […]
前回紹介した鉄骨造の特徴でも結構頻繁に触れましたが、鉄骨という構造体は鉄筋コンクリートと違い現場で施工するのではなく工場で製作してくるものです。 ここが鉄骨造の最大の特徴であり、押さえておくべきポイントでもあります。 構造で製作された鉄骨はトレーラーに乗せて現場に運び込まれて、鉄骨としては出来上がったものを現場では組み立てるだけ、というのが鉄骨造の基本的な流れになります。 鉄骨を工場で製作すること […]