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    メールのお礼と現状報告

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    当サイトでは建築の納まりや仕事に関する話を色々としてきました。運営者である私が知っている限りの話はしていて、ちょっと説明が下手で長くなってしまいましたが、一応サイトとしてはフィニッシュしたつもりでいます。時々アクセス数などを確認していますが、結構たくさんの方に閲覧して頂けるようになり、情[...]

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鉄骨造で必要な耐火処理

ここまで書いてきて今さらという感じではありますが、このカテゴリでは鉄骨造(S造)の納まりについて色々解説をしています。
色々と取り上げたい項目がたくさんあって、その情報を整理して書いていくのは結構難しいですが、解説の順番は出来るだけ鉄骨造の工事進行にに合わせているつもりです。

もう少し分かりやすく系統立てて説明をしていければ良いのですが、こればかりはそう簡単ではなくて、自分のスキル以上の事は出来ないという事を痛感しています。
これでもかなりの量文章を書いてきて、ようやくこれくらいの状態になっているという話なので、ちょっと先が思いやられる気がしますが…

そうはは言っても、今出来るベストと思われる事を進めていくしかないので、可能な限り工事の順番に合わせて抜けがないように気をつけていくしかありません。
現状では、基礎工事の後に鉄骨を建てて床コンクリートを打設する、というあたりの基本的な納まりの考え方までは説明が出来たかなという感じです。

鉄骨造の建物では、それぞれのフロアで床のコンクリートを打設した後は、施工中の建物内に雨水が入ってこないようにすることが重要になってきます。
そうしないといつまでも建物は外部状態になってしまうので、出来るだけ「内部」の範囲を拡げる為にも、まずは外壁の施工を進めていく事になります。

鉄筋コンクリートの床と外壁と屋根の施工を進めておくことで、雨が降った場合でもその雨が室内に入ってくることが少なくなります。
それはつまり、その段階で内装工事に着手することが出来る事を意味しています。

早めに次の段階の工事に進むことが出来るというのは、やはり工程を管理している施工者にとってはかなり大きなポイントになってくるんです。
工事が出来る状況を早く作っていく事と、そのタイミングで間違いなく工事を始めることが施工者の役割になっているので、そこが重要なのは当然のことだと言えるでしょう。

内装工事を始めるにあたっては、完全に雨水が入らない状態にしていく必要があり、その為にはサッシュにもきちんとガラスを入れておき、シールまで完了している必要があります。
少しでも隙間があるとそこから水は浸入してくる、という水の真面目な性質に困る場合が多いのですが、建物内には外部から水を入れない為にもそこは厳密にやっていきたいところです。

しかし工事中は材料を搬入していく必要があるので、完全に外壁を閉じてしまうことが出来ず、どこかしらに未完成のゾーンが出来てしまうものですが…
そうした計画は施工者側でしっかり練っていき、まだ外壁が完全ではない部分については、内装工事も順番としては後回しというような考え方で進めていくことになります。

こうした内装工事を進めていくにあたり、まずは鉄骨造の建物でやっていくべきなのが「耐火被覆(たいかひふく)」という工事になります。
鉄骨造の特徴でも取り上げましたが、鉄骨造は部材の剛性が高いので、鉄筋コンクリート造と比べて比較的梁の大きさを小さくすることが出来ます。

耐火被覆の例

しかしその反面、鉄は熱に弱いという特徴もあるので、火災時に建物が崩壊することを防ぐ為、鉄骨部材を炎から守っておく必要があるんです。
鉄が熱に弱いというのは少し意外に感じる方もいるかも知れませんが…

鉄というのはそもそも高炉に投入した鉄鉱石とコークスを高温の熱風で溶かした(ざっくりと言えばですが…)状態から圧延して出来ているもの。
再度高温の状態になれば強度がなくなってしまうのも無理はありません。

このような特徴を持っている鉄が構造体になっている訳ですから、その熱から出来るだけ鉄骨を守るために耐火被覆はどうしても必要なんです。

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