さて、前回までの話では、建物の納まりを検討していく為のポイントを簡単にまとめてみる事に挑戦しましたが、あまり上手くいきませんでした。
まとめと言いつつも、このまとめにも概要が必要だと思うくらいに長くなってしまい、全然まとめ切る事が出来ていない感じになっていますが…
ある程度ボリュームがある話題なので、これはもう仕方がないと思う事にします。
建物の納まりを検討する為のポイントについて私が考えていることを色々書いていくのも、このあたりで終わりになります。
納まりを検討するという言葉の中には、本当に様々な項目についての検討が必要になってくるんだな…という事がここで伝われば嬉しいです。
設計者も施工者も建物を造っていくプロではありますが、だからと言ってこうした検討や調整が簡単だという事ではありません。
難しいからこそプロが必要とされる、というイメージが分かりやすいかと思います。
納まりの具体的な図面や寸法的な部分についての話は、それぞれの項目で詳しく説明しているので、あまり具体的な部分を今回は出しませんでした。
なので、ここで説明している内容は、具体的な納まりというよりも、考え方や手順などについての話になっていて、結構漠然としたものが多くなってしまいましたが…
それでも、仕事に対する考え方などをしっかりする事が役に立つ場合もあるので、ここで書いている内容が全然無駄という訳ではないと考えています。
仕事に関する事について勉強する場合、直接役に立つことだけが全てではありませんから。
ただ、ここで私の正直な思いを書かせて頂くと、このような種類の話はあまり仕事では相手に説明しにくいものだと思っています。
ちょっと説教くさいというか、自分の仕事観を語る感じになるというか、とにかくこうした話を部下にするのはなかなか気が引けるものです。
なので、仕事のやり方などを教える機会が多い私も、そこまで自分のやり方を押しつけなくても良いよな…と思っていつも説明をしない部分でもあります。
何を遠慮しているのか、と思われるかも知れませんが、説明しても無駄だと感じることを何度も説明する程私も仕事で時間がある訳ではない、という理由もあります。
ウェブサイト上で説明をする分には、説明している内容がつまらなければ閉じて別のサイトに移動するという選択肢があるので、書き手と読み手はあくまでも対等です。
会社の先輩が無理矢理自分の考え方を押しつける、という話にはならないので、説明する側としてもある程度は気楽というのが本音でもあります。
という感じで色々書いてきたので、中にはちょっと意味不明と思われる内容もあるかと思います。
これを書いている私自身も少しずつ変わっていく訳ですから、数年後にこれを自分で読み返した時には「こんな事を書いてたのか…」となる可能性もあります。
もしそうであれば、恐らく私もさらに成長したと言うことになる訳ですから、ぜひそうなっていたいと思っています。
5年後に読み返して「そうそう」とか思っているようであれば、恐らくとてもぬるい状態で仕事をしてきたという事になるのでしょう。
私としてはそれが一番怖い事なので、今後もこうして情報を発信していきたいと考えています。
情報を発信するという事は、意外と自分の考えを整理する効果があるので、積極的にやってみることを当サイトではおすすめします。
と、話は少し逸れましたが…
あらゆる部分で私の意見に共感するという事はあり得ないですから、全部をまんべんなく読んで参考にするなどをする必要はありません。
「そういう考え方も悪くない」という部分があれば、少しだけ参考にしてみる、というくらいで充分なので、そうした読み方をして頂けると私も嬉しいです。
そしてもし一通り読むか、飛ばし飛ばしでも読み進めて頂いてここまでたどり着いた方がいたとしたら、最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。