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納まりのポイントまとめ-3

□下地と仕上材との固定

納まりの検討をするのだから当たり前の話ですが、実際にどのようなものが仕上材として取り付けられるのかを知っておくことは非常に重要な事です。
何が取り付けられるのかを知らないまま作図していく納まり図、というのは変な感じではありますが、実際には結構あるものなので…

・最終的な仕上材がどのようなものなのか

・その仕上材を固定するのははどのような方法なのか

・その為にはどのような下地が必要になるのか

建物の納まりを検討していくには、上記のような情報を正確に掴んでおく事が求められます。
これらの情報と仕上の位置が分かれば、自動的にその仕上材を固定する為の下地位置が分かるので、そこに下地を用意しておけば納まりの検討はほぼ完了という事に。

下地位置の決定がまずは重要に

これはちょっと極端な表現かも知れませんが、下地の位置を決めることが納まり検討では非常に重要な要素になるということは間違いありません。
下地を決めるには、仕上材がどの程度の荷重なのかなども知っておく必要があって、その上でどの程度の下地であれば大丈夫なのかを決めることになります。

下地の位置やサイズなどを検討して、その下地をどこに固定するのかを調整していくのは、やってみるとよく分かりますがかなり地道な作業になります。
しかも仕上材を固定する為に使われる訳ですから、最終的には下地というのは全て仕上材の奥に隠れてしまう事に。

こうした地道でしかも目立たない部分の検討では、正直あまり気が進まないと感じてしまう可能性もありますが…
地味な作業だからこそ重要だとも言えるので、納まり検討の際にはまず下地のことを意識しておくことをお勧めします。

下地さえしっかりしていれば、あとはどうにでもなる、というのが施工者側の認識で、それくらい下地は重要だということが言えると思います。

□勝ち負けの考え方と小口の見せ方

建物の納まりを検討する際には、色々な仕上材が取り合う部分で、どちらの仕上材を伸ばしていくのが綺麗なのかを意識しておく事が重要です。
こうしたどちらの仕上材を伸ばすか、という考え方を「勝ち負け」と呼び、例えば壁と床との取り合いであれば「壁勝ち納まり」などと呼ぶ事になります。

壁と床の勝ち負け例

施工の順番は一般的に壁をたててから床仕上材を施工することになるので、通常の床と壁との関係は上図のように壁勝ち納まりになっています。
これは床と壁の一例で、壁の出隅や入隅などあらゆる部分で「勝ち負けをどちらにするか」を検討していく事になります。

壁の出隅などであれば、どちら側の壁を勝たせるかによって、「小口」と呼ばれる仕上材の側面が見えてくる場合もあります。
例えばタイルや石などで下図のような納まりになるパターンです。

壁タイル出隅の勝ち負け納まり例

このような納まりになる場合には、小口をどちら側に見せるかという事も意識しながら勝ち負けを決めておく必要があります。
石膏ボード+塗装やクロスのように、最終的にはどちら側にも小口が出ないような仕上もあるので、仕上材によって色々と考え方を変えながら検討をしていくことになります。

こうした検討を上手く進めるには、やはりそれぞれの仕上材についての深い知識を持っている必要がある、ということになるでしょう。
下地の話をした際にも取り上げましたが、最終的な仕上材についての知識を持っていることが、納まりの検討では結構重要になってくるものです。

仕上材によって最大サイズが決まってくる場合もあるので、そのあたりの情報をしっかりと掴んでおき、それを踏まえて納まりを検討していくことがプロには求められます。

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