納まりを検討する際には、実際の施工がどのように進むかをある程度までおは知っておく必要があって、それによって施工誤差を考慮に入れた納まりの検討が出来ます。 それが出来ないと「図面ではこう描いてあるけど実際には出来ない」という話になってくるので、結局は納まり検討図の意味があまりなくなってしまいます。 そんな話を前回取り上げてみました。 完全に図面の通りに施工が出来る訳ではない、という表現よりもむしろ、 […]
巾木の仕上として主なものは前回までの話で一通り紹介をしてきました。 それぞれの巾木によって床との関係が少しずつ違ってきていて、床仕上材によっても納まりを変える必要があるなど、なかなか巾木も奥が深いものなんです。 また、今まで説明してきた巾木以外にも、世の中には色々な商品が開発・販売されているので、色々と調べてみると面白いと思います。 例えばセキスイのメタカラーという建材は、樹脂材にアルミ箔やステン […]
建築工事で天井に取付けが必要になる器具として、シャッターと自動ドアと防煙垂壁の納まりについて色々話をしてきましたが、思ったよりも長くなってしまいました。 少し説明が細かくなりすぎているのが気になっていますが、説明する内容を絞り込むと分かりにくくなりそうで、ちょっとバランスが難しいところです。 天井に取り付ける器具の種類はそれほど多くはありませんが、設備との関係を含めた納まりの検討項目は結構あるので […]
前回は建物に求められる安全性という性能を満たす為に設置する、防煙垂壁の考え方や具体的な納まりについて考えてみました。 火災時に最も危険なのは炎ではなく煙だという話ですから、そうした危険な煙に対応していく為の防煙垂壁の設置は慎重に検討を進めていきましょう。 前回はそうした防煙垂壁の種類のひとつであるガラスの固定垂壁を紹介しました。 透明なガラスとスリムなエッジから、あまり目立たないという大きなメリッ […]
建築工事として天井に取り付ける器具、という括りで話を進めていく中で、前回は自動ドアの考え方と納まりについての話を取り上げてみました。 天井裏に自動ドアの駆動装置を入れたくなる場合があって、その際にはセンサーと点検口が天井面に必要になってくる、という話でした。 建物には必ずメインとなる出入口があって、その付近はやはり見た目を重視したデザインを検討していく事になるはずです。 そう考えていくと、どのよう […]
天井に取り付けられる器具は設備だけではなく、建築工事としても天井に取り付ける器具があるので、そのあたりも表現して設備との調整が必要になります。 前回はそのような話を取り上げて、具体的にはどのような器具が建築工事として取り付けられることになるのか、という話をしました。 ・シャッター ・シャッター用点検口 ・自動ドアセンサー ・自動ドア用点検口 ・防煙垂壁(固定・可動) ・可動防煙垂壁用点検口 あまり […]
前回は天井仕上材の割付という事で、まずは岩綿吸音板の割付について具体的な例を挙げながら説明をしていきました。 部屋の中央を割付の基準としてまず考える事と、そして壁際の天井仕上材が半分以上になるように調整をかけていく事がまずは基本になります。 特に柱型などが出ていないシンプルな形状の部屋であれば、この方針で割付を考えてしまえばそれで恐らく問題なく納まってしまうと思います。 柱型などが出ている部屋であ […]
天井は室内だけにあるのではなく外部にもあります、という事で、前回は外部の天井である軒天の考え方や必要な条件などにつて考えてみました。 雨と風に晒されるという部分が通常の天井とは大きく違っている部分で、そうした条件にマッチする天井下地と仕上材を選定する必要があります。 また、軒天というのは上階の外壁ラインとの関係で発生してくるものですから、そのフロアの平面図だけを見ているではなかなか見えてこない場合 […]
上階の梁と天井との関係について検討をする際に、具体的にはどの程度の寸法をあけておく必要があるのか、という話を前回は考えてみました。 天井下地寸法として野縁受け38mm+野縁19mmの厚みがまずは必要で、そこに張っていく石膏ボードなどの厚みを大きい方で考えて25mm。 合計82mmの天井となるので、梁下端と天井面との関係は、82mmに少し余裕を見た寸法として100mm程度が最低は必要、という話でした […]