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カーテンBOXの考え方と基本納まり

建築工事で天井に取付けが必要になる器具として、シャッターと自動ドアと防煙垂壁の納まりについて色々話をしてきましたが、思ったよりも長くなってしまいました。
少し説明が細かくなりすぎているのが気になっていますが、説明する内容を絞り込むと分かりにくくなりそうで、ちょっとバランスが難しいところです。

天井に取り付ける器具の種類はそれほど多くはありませんが、設備との関係を含めた納まりの検討項目は結構あるので、調整はなかなか大変になる場合も多いです。
面倒になって後回しにすると、結局は条件が悪くなった状態でもう一度向き合う事になる確率が高いので、面倒な項目ほど早めに調整しておく事をお勧めします。

今回は引き続き天井関連の話として、天井に取付く器具という訳ではありませんが、天井納まりとして欠かす事が出来ないカーテンBOX関連の話をしていこうと思います。
タイトルの付け方でも少し迷いましたが、カーテンBOX・ブラインドBOX・ロールスクリーンBOXなど、呼び方は色々あります。

しかし毎回この長い名前を全部書いていくのはちょっと変なので、当サイトではカーテンBOXという呼び方で統一しようと考えています。

カーテンBOXと言いながら実際に取り付けられるのはブラインドというのは間違っている! というような意見もあるかも知れませんが、一般的な名称はそういうものです。
下駄箱と言いながら実際に入れるのは靴になるはずだし、筆箱にはほとんど筆を入れる機会はない、というような事を考えると、まあカーテンBOXで良いのではないかと思います。

天井に取り付けられるカーテンBOXというのは、大抵の場合は建物の外壁まわりに配置されることになると思います。
カーテンやブラインドは日光を遮るために用いられることが多く、日光は基本的に建物の外周に取り付けられる窓から入ってくるものですから。

建物の外装を考えていくと、外周に取り付けられるアルミ建具の高さは揃えたくなってくるものですが、建物内の天井高さはそれぞれの部屋によって少しずつ違っています。
こうした高さの違いを吸収する役割としてカーテンBOXが機能する事もあるので、まずは基本的な考え方と納まりについて考えていくことにしましょう。

まずはサンプルとして以下のような断面があったとします。

カーテンBOXの納まり

これは割とまともに納まっている例になりますが、外壁廻りに取り付けられているアルミ建具と天井との間にカーテンBOXが取り付けられています。
カーテンBOXの材質はスチールに塗装もしくは木が多くなりますが、特に意匠的なこだわりがない部分であればスチールになるかと思います。

カーテンBOXがどのくらいの深さで必要になるのかは、カーテンやブラインドの高さ、つまりは窓の高さによって変わってくる事になります。
ただしここではその具体的な高さはあまり重要ではないので、まずはこの基本的な納まりについて覚えておきましょう。

次にアルミ建具が室内の天井よりも高い場合について考えてみると、断面形状は下図のような関係になってきます。

AWレベルと天井高さが異なる場合の納まり

アルミ建具の高さを天井に合わせて下げれば良いのではないか、という意見もあるかとは思いますが、この断面だけでそのような判断は出来ません。
外周のアルミ建具は外から見た時の見映えを重視して高さを決めることになるので、天端を揃えることになる場合がほとんどになるはずです。

それをこの部屋の天井高に合わせて下げてしまうと、外から見たときにこのアルミ建具だけが下がっている状態になるので、納まりとしては余計におかしい事になってしまいます。
そうした選択はなかなか出来ないので、まずは外装のレベルを重視しておき、室内の天井高との関係をカーテンBOXで吸収して納めていきます。

カーテンBOXの基本的な考え方はこんな感じになりますが、実際にはカーテンBOXの納まりは奥が深くて結構大変なものなんです。
納まり検討で苦労をする部分にもう少し後で取り上げることにして、ここではまず天井との関係について基本的な部分を押さえておくことにしましょう。

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