梁と梁の接合部(ピン接合)-2
鉄骨の接合納まりとしてピン接合について説明をしていますが、まずは大梁に対して小梁を取り付けることが出来るように準備しておくという話が前回はありました。 ちょっと説明が長くなって中途半端な状態で終わってしまったので、今回はピン接合の納まりについての話を続けていきたいと思います。 リブプレートで補強しながらガセットプレートを出しておき、そこに小梁を取り付ける事になる訳ですが、大梁側はこのような状態にな […]
鉄骨の接合納まりとしてピン接合について説明をしていますが、まずは大梁に対して小梁を取り付けることが出来るように準備しておくという話が前回はありました。 ちょっと説明が長くなって中途半端な状態で終わってしまったので、今回はピン接合の納まりについての話を続けていきたいと思います。 リブプレートで補強しながらガセットプレートを出しておき、そこに小梁を取り付ける事になる訳ですが、大梁側はこのような状態にな […]
鉄骨造(S造)の接合部納まりとして前回は鉄骨柱と鉄骨梁の接合部を紹介し、構造的に「剛接合」と呼ばれる接合になっている、という話を取り上げました。 この「剛接合」という考え方は、構造的な観点では非常に重要な考え方になるので、鉄骨接合部の基本納まりとしてしっかりと覚えておく事をお勧めします。 柱と大梁というメインフレームを構成する際には、剛接合で鉄骨をつないでいく方が効率が良い為、柱と大梁は剛接合され […]
前回は鉄骨柱と梁の接合部の納まりとして、スプライスプレートとボルトを用いた剛接合の納まりを紹介しました。 フランジとウェブの両方を接合することによって、部材として一体となるような考え方を剛接合と呼び、これは構造的に非常に重要な納まりになっています。 ただ、剛接合の納まりとしては問題ないものの、スプライスプレートの範囲が部分的に出っ張ってくる事が問題になる場合もあるので注意が必要です。 特に仕上材と […]
前回は柱と柱のジョイント(接合部)納りについて、特に鉄骨造(S造)で一般的なコラム柱のジョイントを取り上げました。 基本的にコラム柱同士のジョイントは溶接になることが多く、建て込み精度の調整をする為にエレクションピースと呼ばれる部材も必要になってきます。 最終的にはそれほど見た目がすっきり納まらない、というちょっと微妙な感じになってしまうという部分が鉄骨柱ジョイント納りの特徴と言えるでしょう。 今 […]
少し前の話では、鉄骨柱のジョイント(接合部)で、特にコラム柱になっている部分を溶接によって接合していく事になります、という話を取り上げました。 鉄骨柱を露出させる場合には、このジョイントの処理が意匠的なマイナスになってしまうのですが、これは構造的に必要な処理なので仕方がありません。 意匠の計画によって構造体の位置を決めるという考え方は基本になりますが、もちろん構造体として譲ることが出来ない部分もあ […]
ちょっと順番が違ってしまったかも知れませんが、今回は鉄骨柱のジョイント(接合部)の具体的な納りがどうなっているかを取り上げてみたいと思います。 ただ、こうした鉄骨造の細かい納りについての話を、解説の序盤あたりで取り上げるべきかちょっと考えてしまいます。 なかなか説明が最後までたどり着かない感じになっているので、まずはさらっとした説明をして次の話題に進みたくなるのですが… 鉄骨造について話をする際に […]
鉄骨柱のダイアフラム納まりを検討していった時には、50程度の小さな段差を設けることが難しいので、溶接が出来る程度に100段差を設ける。 前回はそのような解決方法を紹介してみました。 もちろんこのやり方がベストなのかどうかは建物によって違うはずなので、これはあくまでもひとつの例と考えて頂ければと思っています。 建築の納まりに「これが完璧な正解です」という項目はあまりなくて、色々な問題がありつつその中 […]
鉄骨造の納まりを検討する際には、実際に鉄骨を工場でどのように製作していくのか、というあたりをしっかりと意識しておく必要があります。 鉄骨は溶接することによって接合されていく、という事を考えておかないと「図面ではそう描いてあるけれど実際には出来ない」という状態になってしまい… これは建築のプロとして結構恥ずかしいです。 ただ、プロとして恥ずかしいとは言っても、あまり深く物事を考えないで仕事を進めると […]
前回例として紹介した平面プランを実現するべく検討をした結果、少し下げた状態で床レベルが決まり、鉄骨梁のレベルも決まってくる事になります。 そうした最終的な仕上の都合に合わせて構造体のレベルを設定していく訳ですが、構造体にもそれなりの制約があって、実現出来ない場合もあります。 …というような話を前回は取り上げました。 鉄骨の納まりを考えると、最終仕上ラインから追っていった構造体ラインでは納まらない場 […]