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柱と梁の接合部(剛接合)-2

前回は鉄骨柱と梁の接合部の納まりとして、スプライスプレートとボルトを用いた剛接合の納まりを紹介しました。
フランジとウェブの両方を接合することによって、部材として一体となるような考え方を剛接合と呼び、これは構造的に非常に重要な納まりになっています。

ただ、剛接合の納まりとしては問題ないものの、スプライスプレートの範囲が部分的に出っ張ってくる事が問題になる場合もあるので注意が必要です。
特に仕上材との関係をしっかりと確認しておかないと、後でちょっと困る事になる場合があります。

具体的にはどう問題になるのかというと、天井と梁底の寸法があまりない場合に、部分的に天井が納まらなくなるというパターンがあります。
これは油断していると結構やってしまうパターンではないかと思います。

天井と鉄骨梁の間は、天井下地を通す関係である程度のスペースが必要になってくるので、実際には少し余裕を見ておくものです。
しかしカーテンBOXを取り付けたりすることになり、それが上手い具合に梁ジョイント部分に重なってしまい納まらないパターンがあったりします。

ただ、そうした問題があるにしても、その解決方法としてはあまり有効なものはなくて、結局は天井を下げる検討をするしかないのですが…
その検討をするタイミングが遅くなればなる程、天井を下げることの影響が出ることになるので、可能であれば設計段階で気にするのがベストです。

一方で溶接による鉄骨柱と鉄骨梁の接合ですが、これは鉄骨柱のジョイントと基本的に同じような考え方になってきます。
鉄骨柱側の梁と鉄骨梁の間を少しだけ空けておいて、そこを溶接することによって接合していくという、非常にシンプルな納まりです。

鉄骨梁の溶接ジョイント

ただ、シンプルではありますが、一度鉄骨を溶接してしまうとそこから移動することは出来ませんので、精度の調整をしてから溶接という流れになります。
上図を見て頂ければ分かりますが、柱と違って梁はジョイントが垂直方向に入る為、鉄骨梁が宙に浮いている状態で調整が必要なんです。

もちろん鉄骨梁を中に浮かす事など出来ませんので、何らかの仮設ピースを取り付けることで借り固定をしていく、という考え方になっていきます。
構造体としてはどちらもアリなのですが、施工の手順や手間などを考えていくと、どうしてもボルト接合の方が有利という事になりがちです。

溶接接合の良いところは、接合部がシンプルになるという点にあります。
今後話として出てくると思いますが、例えば外壁を固定する為の部材を鉄骨に取り付けておく必要があったとして…

それが必要な位置にちょうど鉄骨のボルト接合位置がある、というような場合が結構あるので、その場合は仕方がなく溶接接合にするなどがあります。

鉄骨造の難しいところは、こうした接合部の納まり検討ではなくて、鉄骨に何かを取り付ける為に色々な部材を用意しておく検討をする事にあります。
その納まりを検討する為の前提条件として、こうした接合部の基本的な納まりを押さえておく必要がある、という感じです。

それを知っていてはじめて次の検討に進むことが出来る、というような感じなので、まずはここで基本的な納まりの考え方をしっかりと覚えておきましょう。
なお、こうした大梁の接合方法を「剛接合」と呼び、構造体にかかる力に対して接合部ががっちり固定されている為、部材にその力がかかってくることになります。

こうした接合部分の考え方は後で取り上げますが、構造体のフレームとして剛性を持たせる考え方をするのが「剛接合」ということになります。
鉄骨柱と鉄骨梁の接合部を剛接合にしないという構造的な判断も時にはありますが、大抵の場合は剛接合になっているという認識で良いと思います。

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