鉄筋コンクリート造の簡単なまとめ
さて、今まで色々鉄筋コンクリート造(RC造)の基本的な納まりについて説明をしてきましたが、そろそろ基本部分の話は終わりに近づいてきました。 まだまだ説明しておくべき事が残っているような気もしますが、そうした細かい部分はこれから少しずつ時間をかけて補っていくことにします。 今回は今まで説明してきた内容を簡単にまとめて、鉄筋コンクリート造の考え方を色々とおさらいしてみようかと思います。 まずは鉄筋コン […]
さて、今まで色々鉄筋コンクリート造(RC造)の基本的な納まりについて説明をしてきましたが、そろそろ基本部分の話は終わりに近づいてきました。 まだまだ説明しておくべき事が残っているような気もしますが、そうした細かい部分はこれから少しずつ時間をかけて補っていくことにします。 今回は今まで説明してきた内容を簡単にまとめて、鉄筋コンクリート造の考え方を色々とおさらいしてみようかと思います。 まずは鉄筋コン […]
構造スリットは基本的に柱と壁、梁と壁の縁を切るために設置されるものです。 …とは言っても、壁の周囲にある柱と梁全てから縁を切ってしまうのはちょっとマズいです。 これは当たり前すぎる話ではありますが、壁の周囲全てを縁切りしてしまえばコンクリートの壁はその場所に留まる事が出来なくなってしまいますので。 ではどうするかと言うと、コンクリートの壁は両側にある柱と縁を切り、壁の下側にある梁と縁を切り、壁の上 […]
鉄筋コンクリート造の場合、壁はそれほど構造的に期待されない場合が多く、柱と柱を中途半端に繋いでしまうことが問題になる場合があります。 むしろ柱と梁で構成される構造体に壁がある事で、柱と梁の動きが制約されてしまい構造的に都合が悪くなるという話が前回はありました。 ちょっとRC壁の存在を全力で否定するような、気の毒な状態になっていますが… そういった状態になった際に、構造スリットを入れる事によって柱と […]
ひび割れ誘発目地は、別の仕上材で隠れてしまう場合であっても、仕上材の目地を合わせておく必要がある、という話を前回は取り上げました。 目地部分には仕上材を固定する力がないので、そこに接着などを期待すると外壁が脱落する可能性があり非常に危険な状態になってしまいますから。 という事で、ひび割れ誘発目地の位置は必ずタイルの目地位置とあわせておく必要があります。 一般的なタイルの目地は5mm~10mm程度に […]
前回はひび割れ誘発目地が性能を発揮する為に必要な条件と、その場合の具体的な納まりについて説明をしました。 欠損率20%以上を確保するというのは、実際に検討をしてみると目地だけではどうにもならない場所が多いので、施工者であれば結構苦労をするのではないかと思います。 誘発目地が確実に機能するかを確認しながら検討していくのは結構面倒で、さらに仕上の事を意識して位置を決めていく必要もあるのでなかなか大変な […]
前回は鉄筋コンクリート造の壁について、ひび割れ誘発目地の考え方を色々と紹介しましたが、欠損率の考え方など結構面倒な部分が多いと感じたかも知れません。 しかし施工段階でこうした計画をたてておかないと、結局は出来上がった建物にひび割れが入って見た目が悪くなってしまうんです。 これを防ぐには、コンクリートの性質を深く知っている設計者と施工者がが協力して、計画的に目地を入れていく事を検討するしかありません […]
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物では、コンクリート内の水分が乾燥していくことによって表面にひび割れが発生することがある、という話を前回は取り上げました。 建物の見た目が悪くなるという点も大きな問題ですが、ひび割れから水が入って鉄筋が錆びてしまう事が建物の性能として大きな問題になってきます。 見た目と性能どちらも重要な要素ですから、それが欠けてしまうとなると建物の価値は大きく下がってしまうことにな […]