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構造スリットの計画

前回は少し話が長くなってしまいましたが、鉄筋コンクリート造の建物では検討が欠かせないひび割れ誘発目地について考えてみました。
地味で大変で手間がかかる検討ではありますが、建物にとって必要な検討でもあるので、事前にしっかり検討しきりたいところです。

こうした大変な検討を後回しにすると、もっと大変な状況になってしまうので、ある程度自由がきく時点で色々決めた方が絶対に良いです。
今回取り上げるのは「構造スリット」と呼ばれるもので、鉄筋コンクリート造(RC造)の建物を検討する際に結構頻繁に出てくる言葉になります。

これは以前取り上げた「ひび割れ誘発目地」に少し似てい部分があります。
だからこそひび割れ誘発目地に引き続いて取り上げている訳ですけど、どのあたりが似ているのかをここで少し考えてみると…

検討が地味で面倒だけど重要だからきちんとした検討が必要という部分とか、最終的には仕上に隠れてしまい見えなくなるけど仕上との関係は検討が必要とか。
ちょっとイヤな共通点がある気がしますけど、まあこれは仕方がないので、ここでしっかり構造スリットについてのポイントを押さえておきましょう。

構造スリットというのは鉄筋コンクリート造の壁と柱・壁と梁を構造的に縁切りする、という目的で取り付けられる部材です。
なぜ構造体なのに壁を柱や梁などから縁切りするの? と思ってしまうかも知れませんが、実際はむしろ構造的に縁切りをしたい為に入れるのが構造スリットなんです。

ちょっとこれでは意味不明だと思うので、ここで鉄筋コンクリート造の構造体について改めて考えてみることにします。
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物では、建物の荷重を支える為の構造体として、以下のような要素が構造設計段階で計画されます。

・杭

・基礎

・柱

・梁

・壁

・床

以前も少し説明したかも知れませんが、建物にかかる荷重は床から梁に、梁から柱に、柱から基礎に、基礎から杭に、そして杭から支持層にという流れで伝達していきます。
今の説明を読んで、出てこない部材があったことに気がついたでしょうか?

そう、壁です。

一般的な鉄筋コンクリート造の中で「コンクリートの壁」というのは、建物の荷重を伝達する役割をもっていないことが多いんです。
杭・基礎という土台があって、その上に構造体として構築されるのは柱と梁というフレームで、こうした構造を「ラーメン構造」と呼びます。

ラーメンというと麺類のほうを想像してしまう方が圧倒的に多いと思うので、真面目な説明の時に出しにくい言葉ではあります。
ラーメン構造? なぜここで食べ物が出てくるのか! 真面目に説明しろ! と思われてしまいそうで怖いのですが…とにかく柱と梁で構成された構造を「ラーメン構造」と呼ぶんです。

この呼び名にはちょっと、というかかなり違和感がありますけど、これが正式な呼び方になっているので仕方がないというか、私の力ではどうしようもありません。

Rahmen(ラーメン) : フレーム

という意味なのですが、ドイツ語なので全然一般的ではないですよね。
「ラーメン構造」は柱と梁で構成された構造になりますが、それに対して「壁構造」と呼ばれる構造もあって、こちらは建物を構成する構造体が壁になっています。

ラーメン構造と壁構造

ただ、壁構造ではあまり大きな空間を確保することが出来ないので、割合としてはラーメン構造の方が圧倒的に多く採用されていると思います。

という事で、ちょっと話が長くなっていますが…
鉄筋コンクリート造では「ラーメン構造」と呼ばれる考え方が一般的になっていて、その場合、鉄筋コンクリートの壁は構造体としては必要ではない。
という事をここでは伝えたかったんです。

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