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ひび割れ誘発鉄筋の考え方

前回は鉄筋コンクリート造の壁について、ひび割れ誘発目地の考え方を色々と紹介しましたが、欠損率の考え方など結構面倒な部分が多いと感じたかも知れません。
しかし施工段階でこうした計画をたてておかないと、結局は出来上がった建物にひび割れが入って見た目が悪くなってしまうんです。

これを防ぐには、コンクリートの性質を深く知っている設計者と施工者がが協力して、計画的に目地を入れていく事を検討するしかありません。
これは確かに面倒な作業ではありますが、建物の最低限の性能を確保する為には必要な事なので、地味ではありますがしっかりと計画していく必要があります。

前回は欠損率を確保する考え方について紹介しましたが、目地だけでは欠損率が確保出来ない場合はどうするか、というあたりを今回は考えてみます。
指定した形状の目地棒を型枠に取り付けておき、そのままコンクリートを打設して型枠を解体すれば、目地がある部分にはコンクリートがない状態になる、というのが目地の考え方です。

目地を作る手順

だから「目地の深さを40にすれば…」と思っても、そんなに細長い形状の目地棒を取り付けてもコンクリート打設時の圧力で曲がってしまいます。
それに、目地を深くするということはつまり増し打ちを大きくするという事になって、結局構造体+目地深さという壁厚になるのでますます壁が厚くなってしまいます。

そうなると目地を深くしても全体の壁厚が大きくなるので、欠損率は思ったよりも大きくならない、というような状況になり、あまり現実的ではない納り図が出来上がります。
要するに現実的ではないという事ですね。

また、型枠解体の時にコンクリートから取り除くことが非常に難しいという問題も。
そんな商品を販売してもクレームになるだけで、メーカーとしてもそんなリスクを負いたくないので、目地棒としてそのような商品は販売されていない、というのが現実です。

型枠解体の時に目地棒を確実に取り除くには、深さと同程度の巾が必要になってきますが、目地の巾は大きくても20程度というのが一般的な数値です。
意匠設計者によっては15にしたいなどの要望もあったりする中で、巾40の目地というのはあまりにも大きすぎるので意匠的にNGとなり採用は出来ないはず。

そういった理由から、巾40で深さ40の目地棒には需要があまりなく、当然の結果として、やはり商品としてそのような目地棒は販売されていない状況です。
目地の巾20で深さ20というのは一般的な目地棒の形状ですから、表面と裏面を合計して目地深さ40というのが最大ということになってしまいます。

そうなると、壁が厚い部分では欠損率が足りなくなるので誘発目地が入れられないのではないか、という話になってくる訳ですが…
コンクリートの表面に目地で欠損を入れるだけでは確かに限界があるので、コンクリート壁の中に何かを入れることで欠損率を大きくする、という考え方があります。

何を入れてコンクリート壁の欠損率を大きくするのかは、工法によって色々な部材があるのですが、これを書いている今現在であれば「鉄筋」を入れることによって欠損率を大きくすることが多いです。
構造体としての鉄筋はもちろん別に入れているので、ひび割れ誘発の為に入れる鉄筋を「ひび割れ誘発鉄筋」と呼んで区別したりします。

具体的な納まりとしてはこのような感じになり、目地深さと鉄筋をあわせて、壁厚に対する欠損率20%を確保している訳です。

ひび割れ誘発鉄筋

目地の深さを考えた時に、目地が深すぎるとコンクリート打設時の圧力で目地棒が曲がってしまう、という話がありました。
それなのに上図の鉄筋はきちんとこの位置に入れることが出来るの? という疑問が出てきてしまいますが、正直なところこうして狙った場所に鉄筋を入れるのは大変です…

しかしひび割れを狙った位置に誘発させる為には、現状ではこの方法しかないという現実もあるので、施工段階で出来るだけきちんと鉄筋を入れるように頑張るしかありません。
建築関連の工法は日々新しくなっていますから、もう少し時間が経てば画期的な工法が出てきて「ひび割れ誘発鉄筋?古いね」みたいになっている可能性も結構ありますが…

しかし設計者も施工者も「良い建物を造りたい」と思いながら仕事をしていますから、そうした画期的な工法が考えられるのは誰にとっても良い事だと言えます。
私も今回ここで説明した内容がいつしか古い情報になっていることを期待しています。

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