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LGS+石膏ボード壁の仕様

石膏ボードは基本的にLGS下地の両側に張っていくものです。
それによって部屋と部屋を区切っていくことが出来て、さらに耐火性能や遮音性能などを付加したい場合でも、壁の仕様を変えることで対応することが出来ます。
壁の仕様によってLGSをどこまで伸ばしておけば良いのかも変わってくる為、それぞれの部屋でどのような仕様の壁が必要なのかを明確にしておくことが重要になってきます。

このあたりの検討や区分は設計者の仕事になってくるのですが、施工者はそうして示された壁の仕様にあわせて適切なLGS壁を計画していく事になります。
今回はそうしたLGS下地+石膏ボードの壁仕様について、どのような種類があるのかを簡単にですが調べてみることにしましょう。

LGS+石膏ボードの壁に付加できる性能をまずは調べていくと、以下のような性能があることが分かります。

・耐火性能(1時間耐火・2時間耐火)

・遮音性能(等級は様々)

・ホルムアルデヒドを吸収するか

・耐水性能

・放射線遮蔽性能

LGS+石膏ボードの壁仕様として特殊な性能を発揮するのは、耐火性能と遮音性能がメインという事になっています。
下の3つは単純に石膏ボードの仕様でそうした性能があるという話で、表層に該当するボードを張ることで耐水性能などを付加することが出来ます。

放射線遮蔽性能というのは病院などでレントゲン室を囲う壁などで使用され、石膏ボードに鉛板が貼り付けてある製品を張っていくことで放射線を遮断していきます。
鉛は重量がある材料ですから、鉛を貼り付けてある石膏ボードもかなり重くなりますが、放射線を遮蔽する為には仕方がありません。

耐火性能と遮音性能はそれぞれいくつかの等級があります。

耐火性能であれば1時間耐火性能と2時間耐火性能が選択肢としてはあって、遮音性能であれば遮音性能を示すTLD値が23から80まで各種取り揃っている状況。
もちろん耐火性能と同時に遮音性能が必要になる場合もあるので、これらの性能を組み合わせて総合的に壁の仕様を検討していく必要があります。

場所毎に色々な仕様の壁を切替えていくのは結構大変な事なので、出来れば皆同じ壁仕様に統一したい、という気持ちになるかも知れません。
しかしその場合は「大は小を兼ねる」という考え方で検討するしかないので、耐火性能もあって遮音性能もある壁を採用することになってしまいます。

そうなると、例えば倉庫と廊下との間仕切壁も耐火性能と遮音性能がある壁ということになって、ちょっとコストを考えると勿体ないという感じになってしまいます。
耐火性能は面積によって区分されるので場合によっては必要かも知れませんが、常時人がいる場所ではない倉庫で遮音性能はオーバースペック過ぎでしょう。

という事で、ちょっと回りくどい説明になってしまいましたが、コストを考えるとその場所に適した性能のLGS+石膏ボード壁を選定しないとダメですという話でした。
いくらコストがかかっても問題ない、というお施主さんなら壁を統一しても構わないのですが、恐らくそんなコスト感覚で建物を建てようとする人はあまりいません。

コストを意識した検討が必要

コストをかけて美しく見せたい場所、最低限(というと表現が悪いですが…)の機能が満たされていれば充分という場所。
建物の中には場所によってこうした区分がありますので、そのあたりを強く意識してメリハリをつけていくのが設計者の役割です。

とりあえず一番高性能な壁を並べておけばOK、などという乱暴な考え方は誰にでも出来て、必要な部分を見極めて使っていくことはプロにしか出来ません。
ということで、LGS+石膏ボード壁の区分については、建築のプロにしか出来ないような考え方でしっかりと区分をしていきたいところです。

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