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鉄骨造(S造)のデメリット-1

前回は鉄骨造(S造)を選定した場合のメリットにはどのようなものがあるのか、という点について色々と考えてみました。
鉄筋コンクリート造(RC造)と比較して鉄骨造(S造)はどうなのか、という話がほとんどという気もしますけど…

建物の構造体として用いられるのは、大きく分けて鉄骨か鉄筋コンクリートのいずれかになるので、比較してしまうのは自然なことだと思います。
建物の構造体を鉄骨造とした場合のメリットは、設計者にとっても柱サイズなどの関係で有利になるもので、施工者にとっても工期的なメリットがあります。

そうしたメリットがあるからこそ、様々な建物の構造として、鉄筋コンクリート造と並んで今現在も採用されている工法なのだと思います。

とは言っても、当然良い事だけがある訳ではなく、こうした鉄骨が持っている特徴が逆に作用してデメリットになることもあります。
これはもう仕方がないというか、メリットしかないというようなやり方は実際のところなかなか存在しないものです。

もちろんデメリットがない方が良いのは間違いないのですが、そんな完璧な事など世の中にはないので、良い部分とそうでもない部分の両方を受け入れるしかありません。
鉄骨造のマイナス面の特徴もしっかりと掴んでおくことによって、鉄骨造の設計や施工をスムーズに進めていくことが出来るようになるはず。

鉄骨造を選定した場合のデメリットとなりそうな要素がどこにあるか、という事で、まずはデメリットを箇条書きにしてみることにします。

・工場で製作をする為の事前準備が大変

・鉄骨は熱に弱いのでその対応が必要

・錆びる危険性があるため外部での使用には気を遣う

こうしてデメリットを挙げてみると、工場で製作するという事と鉄骨という材料が持っている特徴によって出来るマイナス面が出てくる、ということが分かります。
事前準備が大変、という項目をデメリットと呼んで良いのか結構迷う部分もありますが、まあ実際に大変なことは間違いないので、知っておいても損はないでしょう。

鉄骨造のメリットを挙げた際には、工場で製作するという事の良い側面が挙げられたのですが…
工場で早めに製作をかける為には、かなり早い段階で色々と検討をしていく必要があるので、今回はその良くない側面が挙げられることになっています。

鉄骨という材料が持っている剛性の強さによって、梁などのサイズを小さくすることが出来るという良い側面もありましたが、熱や水に弱いという良くない側面もある。
こうした話はそれぞれの材料が持っている特徴でもあるので、良い面とそうでもない面があるのは仕方がないことだと言えるでしょう。

今のところは鉄筋コンクリートも鉄骨も、ある程度の欠点を持ちつつ良いところがそれをカバーしているという感じになっています。
もし将来そうした欠点がない材料が開発されれば、恐らく全ての建物が選択の余地なくその材料を使うようになるはずですが…

今のところそうした気配はありませんので、RC造・S造・SRC造などを組み合わせた建物を造っていくことになると思います。
欠点というかデメリットがあるからと言って、鉄骨造が問題のある構造なのかというと、全然そんなことはありません。

鉄骨造は長い時間をかけて少しずつ洗練されてきた工法ですので、色々なデメリットに対処する方法も用意されています。
それぞれの項目について少し詳しく説明をしていき、対処法にはどのようなものが用意されているかについても紹介していくことにします。

それぞれの項目についての具体的な話は次回からスタートします。

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