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タイル割付けに合わせて壁下地を調整

外壁のタイル割付けを検討する際には、何を優先させるかの判断が必要で、主に下記の方針からどちらを優先するかを考えていきます。

・現状の壁下地にあわせてタイルを切る

・タイル割付けに合わせて壁下地位置を調整する

前回はこうした方針の中で、現状の壁下地位置にあわせて一部タイルをカットして納めるやり方について具体的な説明をしていきました。
サイズが決まっているという特徴を持っているタイルを一部カットする訳ですから、意匠的には少し妥協するという感じになるのは仕方がありません。

ただ、建物の外壁というのは建物のイメージを決める重要な要素になりますから、そこでタイルを一部カットするというのは正直あまりお勧めは出来ません。
という事で、今回は逆の考え方として、タイル割付けを優先して壁下地の位置を調整していく方向で検討を進める場合について説明をしていきます。

ちょっと説明が長くなってきたので、納まり例で出した図面の数値をここでもう一度おさらいすることにしましょう。

・鉄筋コンクリートの柱型サイズは900mm×900mm

・貼り代はタイル厚を含めて15mmを想定

・なのでタイルの仕上面は930mm

・貼るタイルは45二丁掛けで45mm×90mm×厚さ7mm

・タイルの外面で押さえると895mm・995mm

このような関係になっていて、今回はタイル割付けが綺麗になる寸法にあわせて壁下地を調整していく検討を進める、という感じです。
まずは壁下地に近い寸法である895mmに合わせると納まりがどうなるか、という部分から考えてみると…

最初は無理目な納まりから取り上げているので当然の結果ではありますが、納まりとしてはかなり厳しい感じになっています。

タイルの外面が895になる訳ですから、そこから両側貼り代15mmずつバックした位置が壁下地ということになり、寸法としては865mmであれば下地位置はOKです。
…なのですが、今回の例で出したのは壁ではなく柱なので、仕上面の都合で構造体を小さくすることは出来ないという前提があります。

タイルだけを考えればこれでも問題なく納まるのですが、この納まりにすると構造図に定められた構造体寸法を守ることが出来ない為、NGという結論に。
納まり検討をする際には様々な要素を絡めて考えていく必要があります、という事を言いたいが為にこのような例を出してみました。

今回の例に限らず外壁下地には各所構造体があるものなので、タイル割付けを検討する際には、少し大きめにする方向で調整していくのがポイントです。
先ほどの例として895mmのタイルではダメだったので、今度はもう1枚分だけタイルをプラスして、外面995mmで検討をしてみることにしましょう。

タイル外面995mmから貼り代分を引いて995mm-15mm-15mmなので、壁下地位置として欲しいのは965mmになります。
元々の鉄筋コンクリート柱サイズが900mmなので、65mmだけ壁下地としてのコンクリート面を出しておくようなイメージですね。

下地位置を調整してタイルを割り付けた例

構造体を守った上でコンクリート面を少し出すのは、構造として特に問題になるような事ではないので、意匠的にも構造的にもこれで納まりました。
今回の例では柱型だけを考えましたが、もちろんこのような考え方で外壁全部を確認・調整していく事になるので、検討をする人は結構大変だと思います。

しかし大変ではありますが、建物が出来上がった時には割付けをしたタイルが見えてくる事になって、自分の仕事が見えるという良さもあります。
逆に言うと上手くいかなかった所も見えてしまう事になるので、設計者としても施工者としてもなかなかプレッシャーになる部分でもありますが…

それでもやはり、外壁の検討はやりがいのある部分だという事は間違いありません。
という事で次回ももう少しだけ外壁タイルについての話を続けていくことにして、アルミ建具部分のタイル割付けについて考えてみたいと思います。

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