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スチールパネルとステンレスパネル

前回は金属パネルの特徴と言うことで、アルミパネルの特徴を紹介しました。
今回は引き続き金属パネルについての話を進めていく事にして、スチールパネルとステンレスパネルについて考えてみる事にしましょう。

□スチールパネル

スチールパネルですから、つまりは鉄板を壁として使用するという考えの仕上材です。
こちらもアルミパネルと同様に素材の特徴が色濃く出る事になるのですが、アルミとは違った特徴が出ています。

・鉄なので重量がある

・壁としての強度はかなりある

・鉄なので錆びやすい

・基本は曲げパネルの納まりとなる

・現場で塗装する事も可能

・色の選択肢は多い

・さびの問題があるため外壁には向かない

鉄はアルミに比べると重量がかなりあるので、壁にパネルとして採用する場合でも比較的薄い鉄板を曲げてパネル状にする場合がほとんどです。
アルミカットパネルは3mm厚などがありますが、同じ事をスチールでやるのは重量がありすぎて厳しいものがあります。

また、スチールパーティションと呼ばれる工場で製作してくる間仕切りも、通常はスチールの曲げパネルを利用していて、納まりとしては同じようなイメージになります。
現場で塗装するよりも、工場で焼き付け塗装をした方が仕上としては美しいので、出来るだけ焼き付け塗装にしたいところです。

また、当然の話ではありますが、鉄は水に濡れると錆びてしまうため、外壁としてスチールパネルを採用することは出来ません。
外壁として採用したいのであれば、少々コスト的には高くなりますが、スチールではなくアルミパネルにした方が良いです。

□ステンレスパネル

ステンレスを使用したパネルは、スチールとは違い比較的水にも強いという特徴を持っています。
ただ、ステンレスは基本的に錆びることがないと思われるかも知れませんが、実際には「錆びにくい」という感じなのでそのあたりは注意が必要でしょう。
ステンレスパネルの特徴は以下のような部分になります。

・重量はかなりある

・壁としての強度は充分

・比較的錆びにくい

・基本は曲げパネルの納まりとなる

・表面仕上のパターンが幾つかある

・塗装仕上も可能

・外壁でも採用可能

納まりの基本はあまりスチールと変わらずで、スチールパネルの納まりで材質だけがステンレスに変わっていくというようなイメージです。

ステンレスパネルの一番の特徴は表面仕上げのパターンで、ヘアライン仕上やバイブレーション仕上、もしくは鏡面仕上などの選択肢があります。
大きな面積の壁で金属感が前面に出るこうした仕上を選定するかどうかは、意匠設計者のセンスによるとは思いますが…

SUS鏡面パネルの建物例

特に鏡面仕上は要するに鏡のように反射する壁ですから、使いどころを間違えると結構衝撃的な状況になると思います。
ステンレスパネルに塗装することも出来ますが、それなら別にスチールパネルでも良いのではないか、という気がします。

やはりステンレスパネルにするのであれば、特殊な表面仕上を選定したいところです。

意匠設計者は基本的に普通っぽいヘアラインを嫌い、ちょっと変わっている感じのバイブレーション仕上げを好む傾向にあります。
何で皆同じ好みなのかは分かりませんが、私の知っている意匠設計者でバイブレーション仕上よりもヘアライン仕上が好きだという人はいないんですよね…

金属パネルの種類とそれぞれの特徴については、簡単な説明ではありますが、このような感じになっています。
パネルの種類は代表的なものだけをまずは説明していますので、イレギュラーなタイプは意匠設計者のアイデア次第で色々あるとは思います。

しかし特殊な仕上イコール美しい仕上という訳ではないので、オーソドックスな納まりで充分綺麗な仕上になるのであれば、別に変な事をしなくても良いと個人的には思います。
次回は引き続き金属パネルについての話で、それぞれのパネルの具体的な納まり関係について考えてみることにしましょう。

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