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外構図の役割

外構図というのは建物の外壁から敷地境界線までの、いわゆる「庭」をどのように仕上げていくかを表現した検討した施工図です。
設計図にも外構図という種類の図面があって、意匠図の中に含まれる図面になったりしますが、その設計図に対応する施工図として外構図があります。

呼び方が同じなので少し混乱しますが…
建物周囲の情報を記載していく図面という内容は設計図でも施工図でも違いはありません。

建物の見た目を表現している施工図という意味では、外構図という単独のカテゴリーに区分しないで、仕上図に分類される図面だとも言えます。
ただ、建物の敷地内について表現する図面は外構図しかないので、仕上図とは別の要素としてここでは改めて紹介しようと思います。

道路

普段道路などを歩いているとあまり気にならないかも知れませんが、建物の外部というのは基本的に全ての場所で少しずつ勾配がつけられています。
勾配をつけている理由は水はけの為。

建物の外には当然雨が降りますから、降ってきた雨水をきちんとどこかに流していく必要があって、その為に外部には少しずつ勾配がついているんです。
建物の内部と同じような考え方で床を平らにしてしまうと、そこには常に水が溜まっている状態になり、建物としてはあまり嬉しくない状態になってしまいます。

水というのは基本的に高いところから低いところに必ず流れていく、という性質を持っていますから、そうした性質を利用して降り注いだ雨水を決められた場所に流していく必要があります。
その為には水を最終的にどこに流していくかを意識して、そこに向けて少しずつレベルを変えていく事が求められる訳です。

そうしたレベルの検討がまずは重要な要素ではありますが、レベルというのはあくまでも水が溜まらないようにするという機能を満たす為のもの。
それだけでは最低限の性能を満たすだけになってしまうので、水がきちんと流れるという性能を満たすことを前提として、もう少し見た目についても考えていく必要があります。

建物た建てられる敷地に面する道路から人が入ってきて、建物のメインエントランスまでのルートをどのように考えるのか。
そのあたりを建物内のプランと合わせて、見た目をどのようにするかを表現していく施工図が外構図ということになります。

建物の外壁も道路からよく見えますが、それと同じくらい道路から見えてくるのが建物内に入るまでの外構仕上だったりします。
そうした事を考えていくと、外構をどのように見せるのかという部分は、建物の見た目を大きく左右する要素であるとも言えます。

建物が建つ敷地の条件によって外構図は色々な検討が必要になりますが、簡単そうに見えて実は結構複雑で難しい施工図でもあるんです。
実際に外構図を作図してみると、色々な部分でそれぞれレベルを記入していく必要があったりして、かなり頭を使うことになるはず。

ただ、建物を構成する部材を表現している仕上図とは違い、外構図で表現しているのは主に土やアスファルトですから、あまりシビアに施工が出来ないという問題もあります。
内装仕上を施工ししていく中では1mm単位で寸法を押さえていくのですが、地盤レベルを1mm単位で押さえるのはシビアすぎるかも知れません。

相手は土ですから、ちょっと人が歩くだけで1mmくらいは土がへこんでしまいますよね。
そこを厳密に押さえていくのはあまり意味がなくなってしまうので、5mm単位とか10mm単位でレベルを押さえていく事が現実的かも知れません。

こうしてまずは外構レベルを押さえていく事と、外構仕上や樹木をどのように配置していくかを表現していく事が、外構図には求められます。
内容としては設計図の外構図と同じではありますが、具体的な寸法を記入する事と、場所ごとに細かくレベルを記入する事が設計図とは大きく違ってきます。

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