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天井仕上材としてのアルミパネル

天井についての色々な話をしていく中で、結局前回は天井仕上材について個別に詳しい説明をしていくことが出来ませんでした。
説明していく中で「これも説明しておいた方が良いかも」と思うことが芋づる式に出てくることがあって、収拾が付かなくなってしまうパターンです…

これでは話が先に進んでいかないので、今回は本当にそれぞれの天井仕上材についての説明に進んでいくことにします。
まずはアルミパネルの特徴と納まりについての話からスタートです。

□アルミパネル

アルミパネルがどのような材料なのかというのは、ちょっと読んだままになってしまいますがアルミニウムで出来たパネル状の仕上材という事になります。
天井のアルミパネルも壁と同様に、曲げパネルとカットパネルの納まりがあって、意匠的にはアルミカットパネルの方がエッジが出て美しいとされています。

天井アルミパネルの一例

アルミパネルの表面は色々な色の選択肢があり、表面が滑らかになっている事もあって、非常に美しい表面仕上の状態になっています。
周囲の仕上材にあわせて色を選定する事が出来るというのは、それだけ選択肢の数が増えることになるので、意匠設計者としては非常にありがたい事です。

そうした選択肢の多さにプラスして、アルミパネルの表面も非常に美しい状態になるのですが、天井仕上材の中ではかなりコストがかかる材料でもあります。
見た目の美しさやコストなどを考えていくと、アルミパネルは天井仕上材の中でもかなりグレードの高い製品ということが言えると思います。

また、これは天井アルミパネルだけの話ではありませんが、仕上材として選定される金属パネルの表面を塗装する場合は、基本的に焼付塗装(やきつけとそう)という処理をすることになります。
メラミン系・アクリル系・フッ素系など、焼付塗装にはいくつかの種類があって、それぞれの種類によって少しずつ特徴が違ってくるのですが…
ここで取り上げているのは天井仕上材としてのアルミパネルなので、焼付塗装の種類などの細かい説明はやめておき、概要だけを押さえておくことにしましょう。

焼付塗装と言っても本当に火を使ってアルミ材を焼いていく訳ではなく、塗装をかけた材料を120℃~180℃程度の部屋に入れて加熱する処理の事を指して「焼付塗装と呼びます。
高温の状態で一定時間おくことによって、塗装の皮膜を硬化させる事が出来て、見た目の美しさや耐久性などのメリットが出てくるという感じです。

工場で塗装処理をすることになるので、現場で塗装をする場合に比べて比較的早めに色を決めておく必要がありますが…
現場で塗装をするよりも確実に美しい仕上がりになるので、早めに色を選定してでも焼付塗装を選択しておいた方が良いでしょう。

アルミパネルの納まりとしては、曲げパネルもカットパネルも基本的に壁と同じ考え方になり、目地部分に下地を流しておいてそこにビスで留めていくという関係になっています。
アルミパネルの厚みは3mm程度になりますが、下地に固定する為の曲げ金物などを考えると20mm~30mm程度の厚みという事になります。

天井アルミパネルの納まり例

上図を見て頂ければ分かりますが、天井アルミパネルの納まりは壁のアルミパネル納まりとあまり変わらない状態になります。
ただし、前回も書いたように壁と天井とでは取り付けられる器具の数が全然違ってくるので、アルミパネルの天井面にもたくさんの器具が配置されることになるはずです。

その場合は目地部分に器具を配置するのか、あるいは目地を逃げた位置に器具を配置するのかなど、天井目地位置と器具との関係をきちんと検討しておく必要があります。
アルミパネルの目地と設備器具の関係としては、目地を狙って器具を配置するという考え方と、目地を逃げた位置(つまりアルミパネルの中央)に器具を配置するという考え方があります。

どちらかと言えば目地を狙わない方が綺麗に納まるかなという気がしますが、そのあたりは意匠設計者の考え方という事になります。

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