• メールアドレスの設定
    メールアドレス設定のお知らせ

    当サイトでは建築の納まりや仕事に関する話を色々としてきました。運営者である私が知っている限りの話はしていて、ちょっと説明が下手で長くなってしまいましたが、一応サイトとしてはフィニッシュしたつもりでいます。時々アクセス数などを確認していますが、結構たくさんの方に閲覧して頂けるようになり、情[...]

    続きを読む
  • 納まりを調整して美しい建物が出来上がる
    最後に

    さて、前回までの話では、建物の納まりを検討していく為のポイントを簡単にまとめてみる事に挑戦しましたが、あまり上手くいきませんでした。まとめと言いつつも、このまとめにも概要が必要だと思うくらいに長くなってしまい、全然まとめ切る事が出来ていない感じになっていますが…ある程度ボリュームがある話[...]

    続きを読む
  • 美しい建物をたくさん見ていく
    納まりのポイントまとめ-5

    □実際の建物を見る事先ほどはスケッチの重要性について色々と書きましたが、アイソメなどの技術を高めるにはもう何枚も何枚もスケッチを描くしか道はありません。これはスポーツなどでも同じだと思います。例えばテニスを例に出してみると、ラケットの握り方や振り方などは本で読めば知識として充分頭[...]

    続きを読む
  • スケジュール感を持って進める
    納まりのポイントまとめ-4

    □仕上材を決定するまで仕上材の品番によってその規格サイズが決まってくる場合がある、という話を先ほどはしましたが、逆の表現をすると品番が決まらない限りはサイズが決まらないという事でもあります。セラールやアルポリックや化粧ケイ酸カルシウム版などは、最大サイズに合わせて意匠的に割付の検討が必要[...]

    続きを読む
  • 下地位置の決定がまずは重要に
    納まりのポイントまとめ-3

    □下地と仕上材との固定納まりの検討をするのだから当たり前の話ですが、実際にどのようなものが仕上材として取り付けられるのかを知っておくことは非常に重要な事です。何が取り付けられるのかを知らないまま作図していく納まり図、というのは変な感じではありますが、実際には結構あるものなので…・[...]

    続きを読む
  • 3DCADのイメージ
    納まりのポイントまとめ-2

    □三次元CADの利用価値図面による納まり検討や調整の重要性については先ほども書きましたが、納まりを検討する為の図面を作図するにはCADというツールを使う必要があります。簡単に言うとCADは「コンピュータで図面を作図する為のソフト」という事になります。水平垂直の線を正確に引く事が出[...]

    続きを読む
  • まずは机上で確認する
    納まりのポイントまとめ-1

    建築の納まりについてどれだけ知識を吸収したいと思っているかは人によって違う、という話を前回は取り上げました。だから自分が持っている感覚で「仕事で使うのならば誰もが積極的に建築の知識を求めているはず」という考え方はちょっと違うんですよね…建築に関する仕事を人に教えるのは自分にとっても非常に[...]

    続きを読む

押出成形セメント板(ECP)の特徴

建物は地震など外部からの力によってある程度動いていくもので、その外壁として採用されるALCも同様に、建物の動きに追従していく納まりになっています。
微妙にではありますが動きのある外壁の下地に対しては、無条件に表面仕上材を張っていくことが出来ない場合もある、という事について前回は説明をしました。

もちろんタイルを張るなどの納まりが絶対にNGという訳ではありませんが、ALCの割付にあわせてタイルを割り付けするなどの制約が結構あるんです。
このような理由がある為に、ALCの表面に乾式工法で石を張ったり、湿式工法でタイルを貼ったりする事が難しい場合も出てくるかも知れません。

こうした事情を考えていくと、大抵の場合は「吹付仕上」という選択肢が最も無難なのか…という結論に進んでいくことになります。

ALC+吹付

ALCの上に吹付仕上というのは上記のような状態ですから、石を張った場合などに比べると少々グレード感は下がってしまう感じがしますよね。
もちろん吹付仕上を否定する訳ではありませんが、石の方が色々な表情を出す事が出来るので、見た目の美しさとしては石の方が優れていると言えるでしょう。

とは言っても、スタッフ側の入口などでふんだんに石を使うようなことをするのはコストを考えるとかなり勿体ないので、建物の外周全てを石で仕上げることはありません。
そうした場所では吹付仕上を積極的に採用していく事になるかと思います。

例えば建物のメインとなる入口では、意匠的に力を入れたい部分でもあるので、吹付仕上ではなくタイルや石をを張りたい場合も多いはず。
そうした場所では、壁の下地を鉄筋コンクリートにするなど、壁下地を切替える検討なども必要になってくる可能性もあるので注意が必要です。

ちょっと長くなってしまいましたがALCに関する話はようやく終わったので、今回からはもう少し別の壁下地についての話を進めることにしましょう。
似たような壁という事で今回は押出成形セメント板(ECP)についての話をしてみます。

押出成形セメント板、通称ECPと呼ばれる建材は、ALCと同様にコンクリートをベースにして工場で製作される製品になります。
ECPという言葉も以前紹介したALCと同様に、製品の成り立ちを示す言葉の頭文字を取って付けられた一般名称になっています。

Extruded : 押し出された

Cement : セメント

Panel : 壁板

と言うことで、上記の言葉をつなげていく事で「押し出されることによって作られたセメントの板」になってくる、という感じです。
ALCと同じような感じで具体的な商品名で紹介をすると、(株)ノザワの「アスロック」という商品と、アイカテック建材(株)の「メース」という商品があります。

メースという商品は三菱マテリアル建材(株)が取り扱っていたはずだったのですが、建材事業をアイカテック建材さんに譲渡したようです。
こういうこともあるんですね…
押出成形セメント板(ECP)がどのような材料から作られていくか、というあたりについても、もう少し詳しく書いてみます。

ECPは水・セメント・混和剤・補強材で構成されていて、これらの材料を混ぜ合わせたものを押し出すことによって成形されます。
その後所定の寸法にカットされたものを、ALCと同じように高圧状態で養生(オートクレーブ)する事によって製品が出来上がる、というのが基本的な流れです。

この押出成形セメント板(ECP)がどのような特徴を持っているか、という部分について考えてみると、以下の様な項目が挙げられます。

・鉄筋コンクリートに比べると軽量である

・中空になっている為遮音性能が優れている

・建物として要求される耐火性能を持っている

・密実な材質である事により高い止水性を持っている

・表面のデザインが豊富

・工場で製作される製品の為高品質である

ECPの特徴はこのような感じになっていて、それぞれの項目を見ていくと、色々な面で非常に優れた建材であることが分かると思います。
ALCと同様に、鉄骨造の外壁としてよく採用されることになる建材ですから、ECPの寸法がどのような基準になっているかを含め、納まりをきちんと押さえておくことをお勧めします。

と言うことで次回は押出成形セメント板(ECP)の標準サイズについての話と、具体的な納まりについての説明に進んでいく事にしましょう。

関連記事

  1. ビニルクロスの一例
  2. 人に聞く事が恐らく一番重要な要素
  3. 耐火性能のイメージ
  4. コンクリートブロック
  5. ALC外壁縦張り納まり例
  6. ECPと床コンクリートの納まり