さて、今まで色々と床納まりについての話をしてきましたが、ようやく最初に説明をしておきたい内容についての話が一通りが終わった感じになりました。
かなり長い話になってしまいましたが、もしここまでの内容を全部読んできた方がいらっしゃったら、ここで改めてお礼を申し上げたい気持ちです。
本当に大変だったと思いますが、読んで頂きありがとうございました。
また、もし不足している情報があった場合には、後でそうした抜けを解消する為に動きますので、お手数ですが今しばらくお待ちください。
なかなか順序立てて分かりやすい説明をするのは難しいもので、もしかしたら説明したいと思っている内容から抜けがあるかも知れませんが…
その時はその時で、追加で色々書いていくしかないので、ひとまず床の納まりに関しての話はこれで終わりということになるかと思います。
最後に今まで説明してきた床納まりについての話を簡単にまとめてみて、もう一度ざっと確認をした後で次のステップに進んでいくことにしましょう。
まずは床仕上材の大まかな分類からおさらいです。
□薄くてコンクリートに直接施工する床仕上材
・長尺塩ビシート
・ビニル床タイル
・タイルカーペット
・カーペット
・塗り床
□ある程度厚みがあって仕上代が必要な床仕上材
・石
・タイル
・フローリング
□床仕上材の下に何かを仕込んでおく必要がある場合
・アスファルト防水
・OAフロア
・床暖房
・浮き床
床仕上材には色々な種類がありますが、納まりを検討していく際の方針として大きく分類すると、上記のように3つに分けることが出来ます。
床仕上材の納まりによって、床コンクリートのレベルを下げる必要があるのかどうか、あるいは特殊な納まりの為にコンクリート天端を下げていく必要があるのかが決まってきます。
このあたりの話は毎日の仕事に影響がある話ですから、もし床を下げておく必要があるのであれば、事前に検討しておく事をお勧めします、
床仕上の検討項目として最も大きいのが、この「床コンクリートを下げる必要があるかを確認する」という点にありますから。
床コンクリートを下げず、その上に床仕上材を張る考え方であれば、仕上工事の直前まで床仕上材は変更しても特に問題はありませんが…
ただ、例えば長尺塩ビシートで計画していた範囲に対して、後で「やっぱり石を張りたい」というのは無理なので、まずは床を下げておく必要がある範囲が重要になってきます。
床コンクリートのレベルは鉄骨などの構造体形状に大きく関わってくるので、出来るだけ早い段階で床の納まりを含めてレベルを決めておく必要があります。
そうした検討を進める為にも、床仕上材の種類や特徴、そして最終的な納まりの考え方について詳しく知っておく必要がある訳です。
このあたりの流れが分かっていれば、あとは自分の中の納まりバリエーションを増やしていく事で、床納まりについては特に問題なくなるのではないかと思います。
こうして納まりについての情報を発信している側からこのような事を書くのは残念ですが、ここに書かれている内容を読んだからと言って、それが完全に自分の知識になる訳ではありません。
やはりそうして吸収した知識をベースに自分で仕事をやってみて、もちろん上手くいかない場合もありますが、そうした失敗を含めた経験をすることに勝るものはないんですよね…
とは言っても、全く知識がない状態では仕事に取りかかる事も、何をして良いかも全然分からないので、恐らく失敗をすることすら出来ないと思います。
まずは当サイトに書かれている内容などを読んで知識を集めていき、出来るだけ仕事で実際にその知識を使ってみる事をお勧めします。