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    □仕上材を決定するまで仕上材の品番によってその規格サイズが決まってくる場合がある、という話を先ほどはしましたが、逆の表現をすると品番が決まらない限りはサイズが決まらないという事でもあります。セラールやアルポリックや化粧ケイ酸カルシウム版などは、最大サイズに合わせて意匠的に割付の検討が必要[...]

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    □下地と仕上材との固定納まりの検討をするのだから当たり前の話ですが、実際にどのようなものが仕上材として取り付けられるのかを知っておくことは非常に重要な事です。何が取り付けられるのかを知らないまま作図していく納まり図、というのは変な感じではありますが、実際には結構あるものなので…・[...]

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    □三次元CADの利用価値図面による納まり検討や調整の重要性については先ほども書きましたが、納まりを検討する為の図面を作図するにはCADというツールを使う必要があります。簡単に言うとCADは「コンピュータで図面を作図する為のソフト」という事になります。水平垂直の線を正確に引く事が出[...]

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    建築の納まりについてどれだけ知識を吸収したいと思っているかは人によって違う、という話を前回は取り上げました。だから自分が持っている感覚で「仕事で使うのならば誰もが積極的に建築の知識を求めているはず」という考え方はちょっと違うんですよね…建築に関する仕事を人に教えるのは自分にとっても非常に[...]

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スリーブが必要になる理由

今まで色々と鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の納りについて解説をしてきましたが、細かい部分を含めて項目としては本当にたくさんありますよね。
こうした細かい項目がたくさんある訳ですけど、SRC造で鉄骨の納まりを検討する目的は何か? という事を考えてみると…

「孔あけなどを含めて工場で鉄骨の加工を進める為」

というような回答になるかと思います。
鉄骨を工場で製作するタイミングは、工事の工程を考えていくと驚くほど早い時期になる、ということが実際にやってみると分かります。
分かりますというかイヤでも痛感しますというか…まあ急ぐ事に違いはありません。

工事工程に対してかなり早い段階で鉄骨の製作をスタートさせて、なおかつ後々の納まりにも影響がないような精度で鉄骨を仕上げていく。
これはちょっと理想的すぎる話になっていますが、理想を追うのも仕事のひとつという事で、これが鉄骨を製作する際の理想的なパターンになります。

・製作開始までの残り期間を意識しつつ

・鉄骨として最低限検討しておく必要がある項目をピックアップして

・最終的に間に合うように優先順位をつけながら検討を進めていく

という要素を考えながら実際の仕事を進めていくことになるかと思います。

そうした考えをベースにして、鉄筋の納りを検討して鉄骨の孔位置を調整したり、型枠を固定する為のセパレータ位置による孔位置を決めたりしていく訳です。
これらの要素は鉄骨の加工をする際の重要な情報となってきますが、鉄骨に孔をあける為に検討が必要な要素はなにも建築の取り合いだけではありません。

という事で、ここでようやく今回取り上げたいスリーブの話が出てきます。

スリーブについてはS造でもRC造でも取り上げましたが、もちろんSRC造になっても必要になるものですから、今回も話題に出さずにはいられません。
まずは、ちょっとそもそもの話になってしまいますが、スリーブが必要なのはなぜなのか、というあたりから考えてみることにしましょう。

こうした「そもそも」みたいな話は、結果として「それはそうですよね…」みたいな当たり前の話に繋がっていく事になりがちですが、今回はどうでしょうか。
まずは設備の納りだけを考えた理想的な話を考えてみる事にしましょう。

設備だけの都合で物事を考えると、建物の階高をある程度余裕のある高さに設定しておき、天井と梁との関係に余裕を持っておく事がまずはひとつあります。
そうして出来る余裕のあるスペースに、ある程度余裕をもって配管やダクトなどを配置しておくことで、メンテナンスなどもやりやすくなる、というのが理想です。

あまり現実的な状態ではありませんが、断面図で表現してみるとこんな感じの建物ですね。

設備の為に階高を大きくとった例

ただ、上図のような建物にすると、設備の納りとしては最高に楽なのですが、建物の高さに対してフロアの数があまり多く取れなくなってしまうという致命的な問題があります。
基本的には敷地などの条件によって建物の最高の高さというのは制限があるものですから、その中で出来るだけ床面積を多くとりたいと考えるのが自然ですよね。

そうした考えがある中で、上図のように設備納りの為だけに階高を高く取っていくことは、現実問題として非常に難しいということになります。
もう少し表現を変えてみると、設備の為に階高を大きくするというのは、意匠設計者も喜びませんが施主もおなじように喜ばないという現実があります。

自分が建てようとしている建物ですから、できる限り無駄のない計画にしたいと思うのは当然の話で、階高を必要以上に高くするのは無駄にあたると考える訳です。
これは自宅を建てようとしている事を想像してみると実感出来るのではないかと思います。

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