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作図された図面を編集する場合

建築の図面だけに限った話ではなく、自分で図面を作図することのない立場の方というのは、もっと別の業務を主に担当している場合がほとんどです。
だから図面を作図したり修正したりする時間がとれず、あまりCADの操作について追求することが出来ない、というのが現実としてある訳です。

こうした方というのは、恐らく組織の中では比較的役職として上の方に位置している方ではないかと思います。
もちろんそれぞれの組織によってそのあたりは少しずつ違っているものですが、一般的にはプロジェクト全体を統括する立場の方であれば、自分で図面を修正する機会はありません。

一方で、自分ではCADで図面を作図しない方の中でも、作図された図面の内容を少し編集するくらいのレベルでCADを使う必要性がある方もいるはずです。
図面を修正するとは言っても、CADのエキスパートに頼むほどの修正ではない場合も多く、それなら自分で修正した方が早い、という場合も結構ありますから。

自分で操作

そうした状況で図面を修正する方であれば、先ほど書いたように寸法を確認したり印刷したりする程度の操作だけではなく、もう少し深くCADの操作について知っておく必要があるでしょう。
この場合であっても図面を修正する方は、CADの操作以外の業務を担当している場合がほとんどですから、図面修正だけに時間を割く訳にはいかないという事情もあります。

このような状況の場合、CADを操作する為に覚えておいた方が良い機能というのは結構増えてきて、箇条書きにしていくとそれなりの量になってきます。
しかしCADを使った業務が本業という訳ではないので、操作をする為に求められるスキルは結構高いものの、それだけをやる訳にはいかないという結構難しい立場になるかも知れません。

そうした立場の方が、最低でも知っておいた方が良いというCADの機能をピックアップしてみると、このような感じになるかと思います。

・作図された要素を消す(ERASE)

・作図された要素を移動する(MOVE)

・作図された要素をコピーする(COPY)

・作図された線に対する平行線を作図する(OFFSET)

・線と線をつなげる(FILLET)

・線をのばす(EXTEND または STRETCH)

・線を切り取る(TRIM)

・文字を編集する(TEXTEDIT)

・寸法を記入する(DIMLINEAR)

・寸法線の押さえ位置を変更する(簡易ストレッチ)

・作図されている要素に設定を合わせる(MATCHPROP)

ざっくりとではありますが、上記のような操作を覚えておけば、既に作図された図面を編集するのに困る事は少なくなってくるはずです。
もちろんもっとたくさんの機能を知っていればさらに図面編集の効率は上がっていくことになりますが、CADに全ての時間を使う訳にはいかない状況もあるので全てを求める訳にはいきません。

ちなみに上記の箇条書きで、操作の後ろに記載している( )内の文字は、AutoCAD(オートキャド)のコマンド名を意味しています。
もし仮に別のCADを使っている、もしくは別のCADを使う予定の方であれば、コマンド名は全然気にしないで構いません。

しかしどのような種類のCADであっても、作図された要素を移動したり消したりする機能があることに違いはありません。
そうした基本的な機能を覚えておき、単純な修正であればそうした基本的な機能で済ましてしまうという考え方は充分アリだと思います。

上記したような機能だけを覚えるのであれば、恐らくそれほど膨大な時間を割かなくても覚えることが出来るのではないでしょうか。
そうした最低限の機能をまずは覚えておき、あとは必要に応じて少しずつ知っている機能を増やしていく事が出来れば理想的。

という事で、ちょっとした図面の修正であればそれほど難しいものではありませんので、実際に自分の手でやってみるのも良いと思います。

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