図面を作図する為のツールとしてCADがどのような役割を担っているのか、というあたりを前回は考えてみました。
手描きに比べてCADは綺麗な図面を作図しやすいという特徴を持っているので、手描きよりも熟練する為の期間は短くて済むというメリットもありました。
ただ実際に使ってみると、CADというのはなかなか使い勝手が良いツールだと感じるのではないか…と言いたいところですが、現実はちょっと違うと思います。
実際にはじめてCADを操作してみたとしたら、意味が分からないボタンと理解出来ない用語が大量に並んでいて、あまり上手く使いこなせなかった。
という事になる場合が圧倒的に多いのではないかと思います。
CADは確かに便利なツールなのですが、便利で機能が多い事と、その機能を有効に活用出来る事とは全然別の話なんです。
CADが図面を描く作業に特化していて、その為に色々なことが出来るように多彩な機能を用意しているという事はつまり…
用意されている多彩な機能とその使い方をきっちり覚えておく必要がある、という事を意味する訳です。
ちょっとこれは当たり前の話になってしまいますが、CAD側が用意してくれている様々な機能を使いこなすには、やはりそれなりの訓練と慣れが必要になってくるんです。
CADが持っている機能の多さと、それを覚える為に必要な労力は比例する、というのは考えてみればごく自然なことですよね。
書店に行ってCADのコーナーを覗いてみると、様々なCADの使い方を解説している書籍がたくさんあって、しかも図解入りでかなり分厚いものが多い事が分かります。
書籍に書かれている全ての機能を使う訳ではないにしても、それだけたくさんの機能がCADには用意されている、ということがこれだけでも理解出来ると思います。
そうした多彩なCADの機能について細かく解説していくと、このカテゴリは非常に長くなってしまいそうなので、どこまで解説をしていくかはちょっと悩むところでもありますが…
詳しくてちょっと長くなる具体的な説明は後の項目にとっておく事にして、まずこのカテゴリでCADについて伝えたい内容をここで書いておくことにします。
・CADはたくさんの機能を持っている便利なツールである
・しかし覚えるにはそれなりに手間をかける必要がある
・それでも手描きのスキルを習得するよりは簡単
・どんな業務を担当する場合でも、ある程度まではCADを使えた方が有利
という感じになります。
ちなみにこれは余談になりますが…
このカテゴリでは、CADについての話だけではなく、図面を作図する為に利用される色々なツールについても取り上げるつもりです。
少し個人的な好みもあるかも知れませんが、そのあたりの話題についても今後少しずつ紹介していく事が出来ればと思っています。
「色々なツール」とかいうと、ちょっと大げさな表現になってしまいますが、要するに机周りで使われる文房具などについてです。
こうした自分好みの文房具とかを紹介するのは結構楽しいもので、ちょっと小難しい話ばかりが続くと退屈なので、息抜きとして色々書いてみようかと思っています。
ただしこれはあくまでも私の好みであって、一般的なニーズはそれ程多くはないという事も分かっていますので、あまり全力で紹介しすぎないように気をつけながらですが…
どうせ同じ作業をするのであれば、自分が気に入った道具とか手になじんだ道具とかを使った方が気持ち良く仕事が出来る、というのが私の考え方です。
あんまりこだわり過ぎてしまうと「これじゃなきゃ仕事にならない」みたいな情けない勘違いになってしまう可能性もあるけれど、やはり自分の手になじんだ道具で仕事をしたいものです。
もちろん優先順位を考えると、圧倒的にCADの優先順位が高いですから、それ以外の話はあくまでもおまけ程度にするつもりです。
まあ少しくらいは個人的な趣味で話を進めても良いかな、という事で、今後ぼちぼちそのあたりの話もしていこうと思います。