このカテゴリでは図面を作図する手段とツールについて色々と考えていこうと思っています。
ただ、そうした技術的な話は時間の経過とともに少しずつ情報の鮮度が落ちていってしまうので、一度覚えたと言ってもそこから日々技術の更新が必要になる。
前回はそのような話を取り上げてみました。
少しずつ更新されていく技術的な要素についていくには、まずその情報についてアンテナを張っておく事と、その分野についての知識に飢えていることがポイントになります。
簡単に書いてしまうと、毎日使う事になるかもしれない道具について、変わらない好奇心を持ち続けるという事。
って…全然簡単じゃなかった。
プロとして毎日少しでも向上していきたいという気持ちを持つ事が出来れば、常に好奇心を失うことはありませんが、まあそれが難しい事で。
何事もそうだと思いますが、効果があるけど積み重ねが必要な事を毎日確実に繰り返すというのは、言うのは簡単でやるのは難しいものです。
毎日食事制限をして適度な運動をすれば痩せる、というダイエットの王道はシンプルではありますがイージーではありません。
逆にシンプルな事こそイージーではないのかも知れませんね。
毎日明確なテーマをもって仕事に取り組むとか、毎日自分が仕事としている分野について少しずつ勉強をするなどの行為はスキルアップに大きな効果があります。
しかしそうした地道な活動というのは、効果がある反面難しさもある訳です。
と、少し話が逸れてしまいました。
このカテゴリでは図面を作図するツールについて色々と説明をしていきますが、日々更新される技術については情報収集して補っていく必要がある、という話でした。
とは言っても、余程の事がない限り、図面を作図するやり方の根幹から変わってしまう訳ではないので、少しずつ情報を更新していけば問題ありません。
基本的な知識がしっかりあれば応用はそれほど難しいことではありませんから。
と言うことで、図面を作図するツールについての話をはじめることにします。
今現在、図面を作図する為の道具はパソコンの中にあります。
線や円などを描画することが出来るソフトをパソコンの中にインストールして、そのソフトの中で図面を描いていく事になります。
これは実際に使ってみると分かりますが非常に優秀で便利なツールで、図面に関わる業務をしている方であれば、恐らくは手放す事が出来ない存在になっていることと思います。
しかしそのツールを充分に使いこなすことが出来る知識やスキルがない場合、複雑すぎてよく分からない事が多すぎる為、使いにくくて不便だと思ってしまうかも知れません。
これはどんな業種の仕事でも同じだとは思いますが、結局どんなに便利なツールがあったとしても、使う側がどこまで使いこなせるかによって評価やイメージは変わってしまうものなんです。
少々前置きが長くなってしまったので本題に入ると…
今この解説を書いている時点では、図面を作図する為に使われているツールとして最も活用されているのは「CAD」と呼ばれるツールになります。
CADは「キャド」と読みます。
かなり昔に遡ると、図面は人の手によって作成されていて、修正も消しゴムを駆使してまずは綺麗に消す事から始めたものです。
しかし今はそうしたアナログ的な業務はほとんど残っていない状態で、CADによって図面を作図して修正をかけていくというやり方が一般的になっています。
今後図面を作図する手法がCADから手描きに戻ることはありませんので、当サイトでは図面を作図するツールとしてCADをメインに取り上げていくつもりです。
という事で、次回からはCADについてもう少し詳しい説明をしていきます。