建物が計画段階かだ施工段階を経て完成していくまでの大まかな流れについて色々と説明をしてきましたが、大体一通りは説明したのではないかと思います。
建物を建てる際にどのような流れで進んでいって、具体的にはどのような職種があるのか、という話は結構重要なので少し説明が長くなってしまいました。
ただ、こうした建物を建てる際の流れも重要ばポイントではありますが、当サイトではもう少し先の細かい納まりについての話もしていきたいと考えています。
なので概要的な話はこのあたりで終わりにしておきますが、最後に今まで説明してきた内容をもう一度おさらいしておく事にします。
まずはひとつの敷地に建物が新しく完成するまでの流れをざっと追っていくと、以下のような感じで進んでいく事になります。
□建物の基本設計
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□建物の実施設計(既存の建物がある場合はこの段階で解体して更地に)
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□契約図発行・工事着工
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□受電
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□竣工引き渡し
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□建物運用準備
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□建物運用開始
敷地に何もない状態からこのような流れで建物が出来上がっていき、最終的には何らかの施設あるいは住居として運用されるようになります。
建物の種類は様々でその用途も多岐にわたりますが、建物を利用する方にとって使い勝手の良い建物とする為に色々と工夫をすることはどの建物でも同じでしょう。
建物を造っていく仕事を進める中では、様々な役割と専門的な知識や技術を持った企業が参画することになります。
そうした企業がどのような工事を専門とするのかとか、企業の規模などは様々ですが、その中で大きな役割を担うのが、設計者と施工者になります。
設計者 : 建物の敷地条件や用途から、建物の形状やプランなどを決めていく
施工者 : 設計者の定めた方針に従って実際に建物を造っていく
設計者と施工者は上記のような役割を持っていて、どちらかが欠けてしまったら建物は完成しないというくらいに重要な立場になっています。
設計者が建物の敷地条件や建物の用途などにあわせて基本的な方針を決定していき、その方針を「設計図」と呼ばれる図面に表現していく。
これがまずは建物のスタートになります。
設計図で表現される建物の計画は、建築基準法その他の法律に沿ったものであることが前提となりますから、そうした検討を含めて設計者が建物の計画をしていく訳です。
建物を建てようとしている施主の要望ももちろんあるはずなので、そのあたりの要望を聞き取りながら、施主の要望も盛り込んだ建物として設計図を作成していく事になります。
ただ、施主は必ずしも建築関係のプロという訳ではないので、要望があまり具体的ではない場合も結構多いものです。
その為、時にはパースなどで建物の完成後のイメージなどを作成して、建物の最終形に納得してもらいながら設計していく事になります。
このようにして作成された設計図が建物を建てていく際の基本方針となります。