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施工段階での仕組み

建物を建てるプロジェクトが施工段階に入った際には、施工者は決められた工事竣工日に遅れないよう工程を管理しながら工事を進めていきます。
また、設計者は設計図書に記載されている通りに工事が進んでいるかを確認して、その際に施工図もしっかりとチェックしていく事になる、という役割分担を前回は説明しました。

設計者の確認を取りながら現場での施工業務を進めていく、というのが施工者の基本的な業務スタンスになる訳です。
ただ、大雑把な表現として「施工業務を進めていく」という書き方をしましたが、その内容はかなり多岐にわたることになります。

今回はそうした施工段階で施工者がどのような流れで工事を進めていくか、というあたりの話を簡単に取り上げてみたいと思います。
以前も少し取り上げましたが、建物を建てるために必要な工事の種類は本当に多岐にわたり、それをひとつの企業で全て行うというのは、ビジネス的な観点から考えてもほぼ不可能です。

建物を建てる為に必要な工事はそれぞれ専門性が高い仕事が多いですから、それぞれの業務に特化していかないとライバルとは戦えないのでしょう。
そう言った理由で、それぞれの工事に特化した企業がプロジェクトを進める為に集まって、お互いに協力しながら工事を進めていくことになります。

建物の骨組みとして使われる鉄骨を製作する企業、そしてそれを現場で組み立てる作業を専門とする企業、鉄骨と鉄骨の間に敷かれる鋼製床版を製作して施工する企業。
あるいは床版を敷き込んだ後で鉄筋を組み立てる企業、コンクリートをプラントで造って現場まで運ぶ企業、それを現場で打設する企業などなど…

挙げていくとキリがないくらいに様々な企業が建物を建てる為に動いています。

ただ、こうしてたくさんの企業がただ集まるだけでは仕事は成り立ちません。
それぞれの企業が効率良く動いていくためには、それをコントロールする役目をもった企業がどうしても必要になってきます。

そうしないと、コンクリートを打設しようと思ってプラントから運んで来たけれど、鉄筋の組み立てが完了していないため、コンクリートの打設が出来ないなどの問題が頻発します。
そうなるとコンクリートは無駄になるし手間もかかるし後日改めてコンクリートが必要になるし、という感じで誰も嬉しくない状況になってしまいます。

鉄骨を建てて本締めをしたら鋼製床版を敷き込んで、敷かれた部分から鉄骨のフランジ天端にスタッドボルトを打って鉄筋を組み立てていく。
その状態の範囲がある程度の広さになったら生コンクリートを注文して現場にコンクリートを打設し、その日の内にコンクリート天端が平滑になるように均していく段取りをする。

というような感じで、工事を無駄なく円滑に進めていくことが出来るように、様々な企業とやりとりしながら工程を組んで調整をしていく役割が必要になる訳です。
そうした役割を担うのが「ゼネコン」と呼ばれる総合企業ということになります。

現場管理

ゼネコンというのはGeneral Contractor(ゼネラル・コントラクター)という言葉の頭を取った言葉だという説が有力です。
それぞれの単語が意味する言葉を考えていくと、何となくゼネコンの立ち位置がイメージ出来るのではないかと思います。

・General : 全般的な・全体的な

・Contractor : 契約者・請負人

これらの言葉通り、建築工事全般を請け負うことがゼネコンの役割になります。
当サイトで「設計者と施工者」という表現をよく使っていますが、施工者=ゼネコンという感じで考えて頂いて問題ありません。

ゼネコンが実際にどのような感じで工事を細分化していくのか、というあたりの話は次回にもう少し詳しく話をしていく事にします。

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