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天井仕上材が特殊な場合の納まり

前回は壁仕上材が石やアルミパネルなど、ちょっと特殊な仕上材を選定した場合に、天井取り合いがどのように納まるかについて考えてみました。
天井勝ち納まりにするよりも壁勝ち納まりにした方が、施工の順番としても見た目としても都合が良い、という結論で話は終わりました。

ちょっと細かい話が続いていますが、こうした細かい部分を決めておくかどうかによって、後々の施工がどのくらいスムーズに進むかが変わってきます。
最初に苦労して検討しておいて、後で施工をスムーズに進めるか。
それとも最初は時間があまりとれずに検討が少なくなって、その結果施工の段階でちょっと大変な状態になるか。

ちょっと極端な表現だとは思いますが、納まりの調整はいずれどこかの段階でやらなければならない作業なので、時間が許す限り前倒しでやっておいた方が良いと思います。
結局は後でどのような苦労をする事になっても、設計者も施工者も、実際に施工をする職人さんも皆プロフェッショナルですから、建物は綺麗に完成するのですが…

どれだけスムーズに完成するかによってコストは変わってくるし、建物の完成度も細かい部分で少しずつ違ってくることになるのが現実です。
少しでもコストを押さえて完成度の高い建物を造る為には、やはり事前に細かい検討を出来るだけやっておいた方が良いでしょう。

事前の検討が重要になる

納まりには色々な選択肢があって、その中から最も適切だと思われる納まりを選定していくことになるのですが…
前回取り上げた特殊な壁仕上材と天井仕上材との関係は壁勝ちの方が適切という感じです。

もちろんそうした納まりで決まっている訳ではないので、逆の納まりという事で天井勝ち納まりにすることも可能ではあります。
ただ、施工の順番などを考えるとちょっと施工は大変になって、施工で苦労をした分だけ何らかのメリットがある訳でもない、という状態に。

であれば、施工もスムーズに進んでなおかつ見た目も全然おかしくない、という納まりを選択した方が良いという結論に至ります。
こうした部分でちょっと変わった納まりを目指していく必要もないので、ある程度適切な納まりが決まっている部分であれば、そちらを選択した方が良いと思います。

ある程度「この納まりの方が色々と考えても納まりが良い」というような結論が出ている部分であれば、そちらを選択していく方が手間がかかりません。
そして省略できた労力を別の納まり検討に使っていく事で、時間的にも最終的な見映え的にも良い状態になっていくことに。

そんな状態を目指していく為には、色々な納まりの基本的なパターンを覚えていき、納まりの選択肢の引き出しを増やしていくことが重要になってきます。
という事で、今回からは天井仕上材がちょっと特殊な仕上材になった場合に、壁との取り合いがどのようになっていくのか、というあたりを考えてみたいと思います。

まずは「ちょっと特殊な天井仕上材」というのがどのようなものなのか、という話ですが、一般的な天井仕上材と合わせてここで箇条書きにしてみます。

□一般的な天井仕上材

・岩綿吸音板

・石膏ボード+塗装

・石膏ボード+ビニルクロス

・化粧石膏ボード

□特殊な天井仕上材

・アルミパネル

・アルポリック

・化粧ケイ酸カルシウム板

簡単に分類をしてみると上記のようになってきて、それぞれの天井仕上材によって少しずつ納まりが変わってくる事になります。
特殊な天井仕上材というのは、当たり前の話ですが一般的な部分では採用されず、意匠的にちょっと力を入れている部分で採用されます。

なのであまり使用頻度が高いという訳ではありませんが、意匠的に綺麗に見せたい部分で使われる天井仕上材なので、どう見せるかの検討は結構大事になってきます。
今回からはそうした天井仕上材の種類による納まりの違いについて考えていくことにしますが、具体的な話は次回から始めることにしましょう。

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