設備の理想が建物の理想とは限らない
前回は少し基本的な考え方を整理してみるという事で、建物にはなぜ設備のスリーブが必要になるのか、というあたりを考えてみました。 設備的には階高を高くすればスリーブが必要ない状態になって良いのですが、建物全体をトータルで考えるとそれは理想とは言えないという感じでした。 そうした考え方で設計を進めていくと、天井裏のスペースは設備が納まる必要最小限として、その結果をもとに階高を設定していく、という考え方に […]
前回は少し基本的な考え方を整理してみるという事で、建物にはなぜ設備のスリーブが必要になるのか、というあたりを考えてみました。 設備的には階高を高くすればスリーブが必要ない状態になって良いのですが、建物全体をトータルで考えるとそれは理想とは言えないという感じでした。 そうした考え方で設計を進めていくと、天井裏のスペースは設備が納まる必要最小限として、その結果をもとに階高を設定していく、という考え方に […]
鉄骨柱のダイアフラム納まりを検討していった時には、50程度の小さな段差を設けることが難しいので、溶接が出来る程度に100段差を設ける。 前回はそのような解決方法を紹介してみました。 もちろんこのやり方がベストなのかどうかは建物によって違うはずなので、これはあくまでもひとつの例と考えて頂ければと思っています。 建築の納まりに「これが完璧な正解です」という項目はあまりなくて、色々な問題がありつつその中 […]
鉄筋コンクリート造(RC造)の梁は構造体としては非常に重要な要素になりますが、意匠的な観点から考えると出来れば隠しておきたい。 そうした考え方があるので、基本的に梁は天井裏に隠す事になる場合が多いです。 しかし天井裏に対して梁が占めるスペースが大きいと、配管やダクトなどの設備要素と干渉してしまい設備が納まらなくなる、というパターンは結構たくさんあります。 階高と天井高、そして天井裏スペースの関係に […]
構造体である梁の高さと天井高さ、そして建物の階高について考えていくと、どうしても天井裏のスペースというのは狭くなってしまいがち。 前回はそのあたりについて少し考えてみました。 建物の高さには制限があって、設計者はその高さを守った上で出来るだけフロアを増やしたいと考える訳ですから、1フロアの階高はどうしても最低限にならざるを得ません。 また、人が利用する範囲であまり天井の高さを低くしてしまうと、開放 […]
建物内の空気環境を整えるという役割を持っている空調設備にはどのような種類があるのか、というあたりについて前回は考えてみました。 種類はそれ程多くはないものの、室内の環境を決定する設備になるので、言うまでもない事ではありますが非常に重要な設備だと言えます。 今回はそうした空調設備を検討していく際に、重用になってくる要素がどのあたりにあるのか、というあたりを考えてみる事にします。 こうした話は設計段階 […]
建物を設計していく細かい項目の中で、空調設計がどのような役割を担っているか、というあたりの話を前回は取り上げました。 空調機や換気や排煙など、空気に関する設備は基本的に空調設備になるので、空調設計で様々な計画をしていく事が求められます。 ただ、当然空調だけで設計を進める訳にはいかないので、建築工事や衛生設備、電気設備との調整が必要になってきます。 特に問題になるのが天井裏スペースにダクトをどう納め […]