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長尺塩ビシートの特徴と納まり

長尺(ちょうじゃく)塩ビシートというのは、ちょっとそのままの表現になりすぎてしまいますが、ロール状に巻いてある塩ビ製の床仕上材になります。
ロール状に巻いてある状態からクルクル伸ばしていくとかなり長くなるので、単純に長尺シートと呼ばれることもあります。

長尺塩ビシートの厚みは2mm~3mm程度と薄く、色や柄のバリエーションも豊富でなおかつ安価という特徴を持っています。
見た目と価格などのバランスを考えていくと、長尺塩ビシートという床仕上材は、かなりお得感の高い床仕上材ではないかと思います。

そうした理由から、様々な部屋で採用される事の多い床仕上材だと言えます。
ただ、これはもう仕方がない事ではありますが、床仕上材の中では比較的安価な製品ですから、グレードとしてはあまり高いものではありません。

グレードが高くないとは言っても、それほど見映えが悪い訳でもありませんので、便所とか倉庫とか廊下など様々な部屋に採用される事になるはずです。
ただ、長尺塩ビシートに高級感があるかというとさすがに微妙なところですから、建物のメインとなるエントランスなどではなかなか採用されにくいという現実も。

このあたりの選択は意匠設計者の考えひとつになる訳ですけど、やはり高級感を出したい部分には長尺塩ビシートではなく石などが選ばれやすいですね。
長尺塩ビシートの見た目はこんな感じになっています。

床長尺塩ビシートのイメージ

実際既に完成して運用されている建物などを見ていくと、実は色々なところで長尺塩ビシートが採用されている、という事に気がつくと思います。
一般的な床仕上材だけあって、あまり目立たないという特徴を持っていますから、じっくり注意して見ていかないと全然分からないという欠点もありますが…

こうした目立たないという大きな特徴は、場所によっては結構助かると感じる場合もあるんです。
床はあまり目立たない方が良いというか目立つ必要がないという考え方もあるので、目立たない色のラインナップが多くなっています。

もちろん「これはどこに張れば良いの?」と思ってしまうような、びっくりする柄にも時々出会うことが出来ますが…
これは結構例外的な事で、一般的には地味であまり主張しない雰囲気の商品が多くなっています。

納まりについて考えてみると、厚みが2mm~3mm程度とそれほど厚くない床仕上材ですから、基本は床コンクリートに直接張っていくような関係になっています。

床長尺シートの納まり例

長尺塩ビシートをコンクリートに直接張っていくというシンプルな納まりですから、床コンクリートとの関係について検討すべき項目はそれほど多くありません。
強いて挙げてみると、ちょっと細かい話になってしまいますが、床コンクリート天端レベルをFL±0に設定するか、それとも長尺塩ビシート天端レベルをFL±0に設定するかくらいです。

床仕上レベル設定の考え方

とは言っても長尺塩ビシートの厚みは厚くて3mm程度ですから、どちらでも納まり上大きな問題になる事はないので、検討するというよりも方針を決めておくという感じですね。
これは長尺塩ビシートだけに限った話ではなく、床コンクリートに直接張っていく床仕上材全般に言えることなので、これについては改めて説明しようと考えています。

ただ、床仕上材の天端レベルはともかくとして、床コンクリートの表面が綺麗に打設出来ているかどうかによって、長尺塩ビシートの見え方は結構変わってくることになります。
そのあたりを考慮して床コンクリート天端レベルを決める場合もありますので、次回はそうした表面の見せ方について考えてみることにしましょう。

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