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SRC造の柱足元納まり

前回は鉄骨鉄筋コンクリート造という構造が持っている特徴を取り上げて、納まりが複雑になりがちな部分についても少し紹介をしました。
鉄筋と鉄骨の関係を明確にしていく必要があって、しかも鉄骨の製作は出来るだけ急ぎたいから検討も当然急がないといけない。

こうした苦しさがSRC造にはあるんです。
ここでもう一度SRC造についての内容をまとめると…

・鉄筋コンクリートの中に鉄骨が入る構造である

・メリットも多いがコスト的には有利とは言えない

・鉄筋と鉄骨の関係を事前に検討しておく必要がある

・その関係を元に鉄骨には穴を開けておく

・そうした検討を鉄骨の製作が始まる前に済ませておく必要がある

という事になり、強力なメリットがありつつも、検討項目が多くてそれにあわせるように工種も多くなってくるので、難しい構造だということがこれを見ていくと分かります。
ただ、コストなどの問題があるにしても、そのデメリットを補ってお釣りがくる程のメリットがある優れた構造でもあります。

そうでなければわざわざ構造体を組み合わせて複雑になどしませんよね。
ある程度複雑な関係になることはこれで分かってきたと思いますので、まずは検討すべき項目をしっかりと押さえておきことをお勧めします。

という事で…鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の特徴がどのようなものか、というまずは基本的な部分について取り上げました。
鉄骨造と鉄筋コンクリート造のメリットをあわせ持っているのが鉄骨鉄筋コンクリート造ですから、もっとたくさんの建物に採用したいところですが…

もちろん全ての面で優れている訳ではないので、やはりコストや工期などを総合的に考えて、建物の規模や特徴などにあわせて採用していくというのが現実です。
建物によってはSRC造を採用するメリットがたくさん出てくる場合もありますが、デメリットばかりが目立ってしまう可能性もある訳です。

このあたりは設計者がきちんとした判断を下し、施工者の立場としては、構造図に記載されている内容を遵守する事になります。
このあたりの関係性はSRC造でなくても同じです。

いくつかある構造の選択肢について深い知識を持って、それぞれの建物によって適切な構造を選択する、というのが設計者の役割になります。
そうして選定された構造について、様々な検討項目を工事の前に検討して、出来るだけ手戻りがないようスムーズに施工していくのが施工者の役割。

どちらの役割になったとしても、それぞれの構造についての知識は必要不可欠なものですから、まずは基本的な知識を押さえておきましょう。
という事で、今回は鉄骨鉄筋コンクリート造柱の足元がどのような納まりになっているか、という点を取り上げてみたいと思います。

まずは鉄骨造(S造)の場合のおさらいをしてみると、S造の柱は基礎に対してベースプレートとアンカーボルトでしっかりと固定されています。

鉄骨柱の足元納まり例

こうした納まりでは、構造体である鉄骨柱に倒れようとする力がかかった場合でも、アンカーボルトがその力に対して抵抗していくことになります。
では鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)の場合はどうなるかというと、基本的な考え方はS造の場合とそれほど変わりません。

まずは鉄骨柱をしっかりと足元のコンクリートに固定していき、もちろん鉄筋もその周囲に立ち上がってきて、柱の主筋ときちんと定着されます。
アンカーボルトだけで固定されている鉄骨造に比べると、柱の鉄筋も足元のコンクリートとつながる事になる、という部分が大きく違います。

なので、SRC造のアンカーボルトはS造に比べてあまり太くない場合もあります。
このあたりは構造設計者の考え方によるので、当サイトであまり断言するのは良くないのですが、そうした考え方になる場合もあるという事だけはお伝えしておきますね。

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