当サイトは、建物を構成する様々な部材がどのような関係性で取り付けられているか、という納まり関連の話を色々していこう、という目的で作成されています。
納まりを示す為には図面に表現する必要があるので、図面を作図する為のツールであるCADについても色々と書いています。
これを書いている私自身も、建築関連の業務を毎日やっている身なので、ちょっと知識が偏ったりしている可能性もありますが…
仕事を一歩引いた位置から見ている評論家のような立場で発言するのはイヤなので、あくまでも自分の経験などを元にして色々書いていこうと思っています。
当サイトを読んで頂ければ、建築の基本的な納りを一通り覚えることが出来る、という感じの情報発信をしていければと考えています。
建物の納まりというのは非常に奥が深いもので、それを「一通り覚えることが出来る」ように説明していくのは結構大変な作業ではあります。
ただ、大変な分だけその見返り(というとちょっとイヤな表現ですが…)も大きいので、苦労をする価値は非常に大きいものなんです。
見返りというのは簡単に言うと「自分の知識を高めることが出来る」という事。
人に何かを説明するというのは簡単な事ではないですから、説明をしていく中で私自身の知識を高めたり整理していく必要があります。
そうして整理された知識を持つことが出来るとか、自分の中の知識を少しでも上手く相手に伝えることが出来るとか、そうしたスキルがこれで培われる訳です。
日常的に忙しく仕事をこなしていく中では、自分の知識を整理したり新しい何かを勉強したりする機会というのは、それ程多くはないものです。
人に知識を伝えるような業務を望んだとしても、本人の希望通りの業務が出来るかどうかは会社の判断になったりして、なかなか思い通りにはなりません。
人に建築に関する知識を伝える機会が仕事ではあまりないのであれば、それを個人的なサイトでやっていく事が出来るのではないか。
そうした個人的な都合で色々と説明を書いている側面もあります、というかそれが結構大きなサイト作成の理由だったりします。
と、このような個人的な目的は確かにありますが…
サイトを読んで頂く方の為になるような情報を発信していくことが出来れば、と思いながら説明をしているのが実際のところです。
少しでも分かりやすい説明が出来ないかと考えて、色々悩んでみたり、既に書いた文章を全部消すしかなかったり、という感じで書いています。
少々違う話が長くなってしまったので、建物の納まりについての話に戻します。
これは当たり前の話ではありますが、建物の納りをどのように考えるかによって、竣工する建物の見た目、そして建物の使い勝手は大きく変わってくることになります。
建物の納まりというのは見えない部分を考えることもありますが、人の目に触れる部分をどのように納めるかを考えることも結構多いですから。
建物を設計・施工するにあたっては、人の目に入る部分をどのように納めていくのか、というあたりが非常に重要な要素になります。
そうした納まりは各所あるはずで、それぞれの部分を適切に計画・施工していく事がプロの仕事ではないかと私は考えています。
各所の納まりを、性能を守りながら見た目も妥協しない、というように考えていく為には、様々な納まりについての知識が必要不可欠でしょう。
建築のプロとして求められる納まりの知識を少しでもプラスすることが出来るように、という目的で当サイトは色々と書いています。
実際にはそこまで真面目に考えなくても仕事は出来るのですが…
どうせお金をもらってプロとして業務をするのであれば、建物に対して全力で取り組んだ方が面白いのではないでしょうか。
ちょっと違う話ばかりになってしまいましたが、次回からはこのカテゴリのメインテーマである建物の構造についての話を進めます。