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衛生設備図とは

前回は建物内の水に関する設備として衛生設備を取り上げてみましたが、建物内に水を漏らさないようにするみたいな話で終わってしまいました。
こうした当たり前の話だけではあまり具体性がないので、今回はもう少し衛生設備について話を進めてみようと思います。

建物内の水に関する設備を衛生設備と呼びますが、衛生設備には具体的にどのような設備があるのか、というあたりの話を今回は考えてみます。

水には色々な役割があって、それは飲み水だったり、何かを洗う為の水だったり、お風呂として利用する水だったり、火を消す為の水だったりと色々です。
そうした色々を含めて衛生設備と呼びますが、設備名で考えるとどのような内容の設備があるのか、というあたりを考えると以下のような設備が考えられます。

・給水設備

・排水設備

・雨水排水設備(これは意匠設計に入ることも多い)

・消火設備

設計図として用意される図面は大体このような感じになります。
あとは建物の用途によって色々な図面が追加されたりする事もありますが、基本的な図面としては今まで挙げてきたような図面で構成されていきます。
給水設備とか排水設備など、ちょっと漠然として分かりにくいかも知れませんが…

飲み水として建物内に水を供給する場合もあったり、流し台のように食器を洗浄する為の水を供給する場合もあったりと、給水の目的は色々あります。
また、排水というのは食器を洗った水やトイレで流した水などを建物外に排出する為の設備で、給水した部分には大抵の場合排水設備が存在します。

給水

建物の用途などを考えていくと、給水や排水が必要になる部屋というのは結構あるものです。

また、空調設備のダクトほどではありませんが、水を流す為の配管というのも流れる水量によってその配管サイズが変わってくるものです。
ある程度のサイズになる配管も多いので、配管サイズの選定も含めて配管のスペースをきちんと計画していく必要があります。

建物内にはそうした配管が縦に通る為のスペースが用意されていますが、それが必要な大きさになっているかなど、意匠設計との調整が必要な場合も結構多いものです。
また、配管にはメンテナンスが必要なものも多いですから、そのスペースに入る為の点検口なども事前に計画しておくなど、意匠設計との絡みは結構多くなります。

そうした設計段階での検討が上手くいっていないと、施工段階で非常に苦労をすることになりますから、事前に出来るだけきっちり調整しておきたいところです。
このあたりの話は地道な調整が必要になってくる部分ではありますが、こうした地道な調整が建物の最終的な見た目を左右する事になります。

建物の最終的なデザインを綺麗に見せる為には、必要なものが用意されながらもそれがさりげなく配置されている、というような気配りが求められます。
これは結構当たり前の話ではありますが、今まで何度か書いてきたように、建物を使う側にとっての当たり前を確保する為には様々な調整が必要になってくるものなんです。

意匠・構造・電気設備・空調設備・衛生設備のそれぞれをきちんと整合していかない限り、思わぬところで設備として必要なものが出てしまう事になります。
それを後から考えると、建物としてはなかなか優れたデザインとして纏めることが難しくなってくる、というのが現実としてある訳です。

建物を構成する様々な要素をきちんと調整しながら設計をしていき、その内容を設計図に盛り込んでいく、というような地道な作業が非常に重要になってきます。
結局はそれぞれの設計者同士の連絡を密にとっていき、意匠設計者を中心として色々と調整していく必要がある、という話になってきます。

これは大変な作業ではありますが、建物を美しくまとめる為にはどうしても避けることが出来ない作業でもあるので、もう地道にやっていくしかありません。
という事で、設計図に関しての説明はこれで終わりにして、次は施工段階で作図する図面である「施工図」について考えていく事にしましょう。

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