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配置図で表現する情報

建物の基本方針を示すという目的がある意匠図の中で、今回は配置図という図面について考えてみることにします。
配置図という図面は、建物を建てようとしている敷地に対して、建物をどのように配置していくのかを表現する為に作図します。

その為に必要な情報は以下のようなものがあります。

・周辺地域に対する敷地の配置

・敷地境界線のライン

・隣接する道路の幅員

・敷地境界線の基準点と建物の通り芯との関係

・敷地の概要や条件など

・建物の各所高さ情報

これらの情報を配置図という1枚の図面に表現することで、敷地に対して建物がどのような関係性になっているかを明確に出来ます。

特に重要な情報が、敷地境界線と建物の通り芯との関係。
要するに敷地境界線に対して建物をどこに配置するのかという情報になる訳ですが、これは建物の配置として非常に重要な情報になります。

設計段階から施工段階に移行して、実際に建物を造っていく段階になる際には、まず建物を造っていく部分の土を掘っていく事から始める場合が多いです。
現状地盤は基本的にある程度のレベル差があるはずなので、完全に平滑ではない地盤の上にそのまま建物を建てていく事は難しいですから。

土工事

そうなると「どの範囲の土を掘っていくか」を正確に位置だしをして、その範囲をきちんと掘っていく事が求められます。
土を掘るにはコストと手間がかかり、掘った土の処分にも同様にコストと手間がかかるので、建物の正確な位置をあらかじめ決めておく必要があるんです。

あまり良くない例を考えてみると、土を掘った後でその位置が少しずれていたとすると、まずは不足していた分をもう一度掘っていく必要が出てきます。
もう一度掘るとは言っても、土を掘る際に崩れないようにという目的で山留壁を設けている場合が多く、もう少し掘るというのは非常に難しいものがあります。

また、余分に掘ってしまった部分を埋める必要もあるので、建物位置の想定が間違っていると二重三重に手間がかかってしまうという話に。
こうした手間は完全に無駄なものですから、まずは配置図によって敷地境界との位置関係を明確にしておく事が求められる訳です。

また、建物を立てる予定の敷地がどのような条件になっているか、などの情報も配置図に記入する場合があります。
こうした情報は特記仕様書に記載する場合もありますが、配置図による敷地形状と合わせて情報を掲載した方が良いかも知れません。

敷地として建ぺい率の最大がどの程度なのか、容積率の最大と最小がどの程度なのか、というあたりの情報を記載していく。
敷地を表現している図面なので当然ではありますが、そうする事で求積図とも少し絡む事になります。

配置図に記載される建物の平面は、まさに建物を上から見た時の状況になるので、まずは最上階の屋上が完全に見えてくる事になります。
建物がセットバックしている場合には、最上階以外の部分も見えてくることになるので、その形状も配置図にて表現していきます。

各階の平面図を重ねて上階がある部分は消していく、というような形で作成していく事になるので、作図の事を考えると少々面倒かも知れません。
ただ、こうした図面を作成してみると、建物のどの部分が外部になるのかが結構明確になるので、作図する価値はあると思います。

そうして作成した平面図に、建物の高さ的な情報を記入していけば、配置図として必要な情報はほぼ揃った事になります。
あとは敷地に絡む特殊な条件などがあればその都度記入していく、という感じですね。

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