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設計者と施工者の立場

建物を建てるプロジェクトの中で、設計者が果たす役割と施工者が果たす役割について、前の項目で簡単にではありますが説明をしてきました。
設計者と施工者という事で、それぞれが少しずつ違う立場で建物を造っていくプロジェクトに関わっていくことになる訳です。

今回はそんな設計者と施工者とで、建物を造っていく中でどのように考え方が違ってくるか、というあたりについて考えてみようと思います。

設計者と施工者では、建物に対するスタンスというか基本的な考え方が少しだけ違っていて、それによって建築の納まりに対する方針が違ってくることがあります。
こうした方針の違いによって色々な問題が出てくる可能性があるので、その違いがどこからくるのかについて少し考えてみましょう。

立場の違い

…とは言っても、建物を造っていく中で考え方が違うというのはもう仕方がない事で、お互いに目指すべき着地点が違うという根本的な話があります。
お互いに立場が違っている訳ですから、考え方が違ってくるのは自然な事ではないか、という話になるかと思います。

設計者も施工者も「良い建物を造りたい」という考えを持っている。
これは間違いないのですが、何をもって「良い建物」なのかという基準には個人差があるため、そこで色々な意見が出てくる事になります。

また、建物の完成度という要素以外にも、コストがどの程度かかったのかという部分や、工程的に間に合っているのかなどの要素がも重要になってきます。
そうした色々な要素を考えていく中で、全ての人が同じ意見を持つ事が出来るかというと、それはなかなか難しいという話になります。

こうした細かい部分を突き詰めていくと…
設計者と施工者の考え方が少し違っていて、それによって色々な部分の納まりについての考え方が変わってくる、という事になってきます。
こうした比較はなかなか面白いのではないかと考え、このカテゴリを作成しました。

私自身も設計者あるいは施工者のどちらかの視点で仕事をしている訳ですけど、できる限り偏らない視点で説明が出来ればと考えています。
人が書く文章には少しずつ気持ちが表れてしまうものなので、完全に偏らずに話をするのは難しいかも知れませんが…

とは言っても、設計者の考えが絶対に正しくて施工者が間違っている、というような単純な話にはならないものです。
もちろんその反対の話も同じで、施工者が正しくて設計者が間違っている訳でもない、というあたりが難しいところでもあります。

どちらかが正しければ「実際はこの考え方が正解です」という事になり、シンプルな結論がある話になるので楽なのですが、残念ながらそんな話でもないんです。
設計者・施工者それぞれの立場によって重視している部分が微妙に違っている、というのがまずは前提としてあって、それによって考え方が少し違ってきている、という感じです。

まずは設計者と施工者と、それぞれの考え方が間違っている訳ではない、ということをきちんと理解しておく必要があります。
それを認識した上で、実際にどういった納まりがその場所ではベターなのかを考えて、最終的にどのように納めるかを決めていく。

建物を造っていく中では、こうしてお互いの考え方を調整していく作業が最も現実的で、なおかつ効果的な考え方になってくると思います。
こうしたすり合わせが問題を解決するための適切な手段である訳ですが…

お互いの意見を調整してすり合わせをしてベターな方法を探っていくというのは、簡単に書いてはいますが最も難しいことでもあります。

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