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基本設計で作図する図面

建物を設計する際には、まず「基本設計」と呼ばれる段階からスタートする、という話を前回は紹介しました。
予算や敷地や建物の用途など、様々な縛りがある中で出来る限り使い勝手の良い建物を計画していく事が設計者の役割になります。

予算や敷地に上限はなく、どのようなプランでも実現出来る、というような夢のような話は現実として絶対にありません。
なので与えられた条件の中で、少しずつ妥協をしていき、それでも出来るだけ良い建物を造ろうと色々と知恵を絞っていく事になります。

そんな設計を進めるにあたっては、まず建物の基本形状を決めていき、そこからさらに細かい部分を詰めていくという順番で検討をしていく訳です。
建物の基本形状を決めるというあたりが基本設計の役割になってくるので、今回は基本設計段階で作図する図面について少し紹介してみる事にします。

基本設計段階で作成する図面はそれほど多くはありません。
それはなぜかと言うと、まだはっきりとしたプランが決まっていない状況で、煮詰まっていないものを細かい図面にしていくのは無駄が多いからです。
これは実際に業務をやってみると実感することではないかと思います。

これからプランを決めようとしている今の時点で、細かい部分を表現する図面をたくさん作成していくと、プランを調整するたびに大量の図面修正が発生してしまいます。
それでは図面対応に追われるだけになって、肝心の設計業務が進まなくなってしまうので、まずは必要最小限の図面をきちんと作り込んでいくことになります。

図面

こうして基本設計段階で作図する図面について、ここでは簡単に紹介していく事にします。

○配置図

建物を建てる予定の敷地に対して、建物がどのように配置されるかを表すのが配置図で、簡単に言うと「敷地のどこに建物を建てるのか」を表現する事になります。
建物の面積と敷地面積の関係というのは、ある程度法律で決められているものですから、それを意識して建物の配置を決めていく必要があります。

建物を出来るだけ大きく造りたい場合には、敷地いっぱいに建物を建ててしまうのが良いような気がしてしまいますが、実際にはそれは法的に許されません。
まあ実際にそんな建物を造ったら不便な建物になってしまうのですが…

敷地に面する道路から建物までをどのように造って人を建物まで呼び込むのかなど、検討すべき項目は非常に重要なものばかりです。
配置図の見た目はそこまで複雑にはなりませんが、そのあたりの検討を重ねた結果として建物の位置が決まっている訳です。

シンプルな配置図を作図する為には、事前にかなり複雑な検討をしておく必要があるという事で、配置図は建物にとって非常に重要な図面という事になります。

○仕上表

仕上表というのは、建物の各室をどのように仕上げていくかを表す図面で、壁・天井・床・巾木の仕上をそれぞれの部屋ごとに表現していきます。
仕上表という名前の通り、この図面はリスト形式になっていて、通常の図面は違う雰囲気になりますが、建物の最終的に見え方を決める非常に重要な図面です。

この図面に記載されている内容によって色々な下地位置が決まってくる事に。
例えば床仕上材がタイルと記載されていたら、タイルを張って床天端レベルがFL±0になるように、床コンクリート天端レベルを下げておくとか。

そうした対応は色々とあり、それを仕上表ベースで調整していくことになります。
細かい検討はさておき、建物のプランと仕上表があれば、建物の形状とそれぞれの部屋をどのように仕上げるかの表現が出来る訳です。
基本設計段階でなくてはならない図面だというのは何となく分かると思います。
基本設計段階で作図する図面の種類はもう少しあるので、次回に話は続きます。

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