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ゼネコンの業務について考える

ゼネコンがそれぞれの工事を細分化して専門業者に発注する際には、複数の企業に同時に見積もり依頼をかける「相見積もり」という手段をとることが多いです。
そうした専門工事の企業を選定して発注していく際には、ゼネコン側にも大きなリスクがあるので、企業の選定は慎重に進める必要があります。

というような話を前回は取り上げました。

工事全体を請け負っているゼネコンは、仮に専門工事を発注している企業が倒産した場合でも「専門工事を発注している企業が倒産してしまったので工程が遅れます」とは言えません。
そうした困った状況にならない為にも、見積もりの金額だけではなく、企業の規模や技術力などもきちんと把握しておく必要がある、という話でした。

結局最終的な責任はゼネコンが負う事になる。
これは施主から工事一式を請負っている事から考えると当たり前の話なので、専門企業の選定は慎重にやっていくことが求められます。

ただ、こうした「ゼネコンは実際の工事をやらなくて、全ての工事を下請け企業に発注していく」というスタイルを見て違和感を感じる方もいるのではないでしょうか。
単純にゼネコンがそれぞれの企業に工事を丸投げして、中間マージンだけを抜いているだけではないか、という感じに見えてしまうかも知れません。

また、ゼネコンという企業のスタイルが通用するのは日本だけで、海外ではこのような業務は存在しないのに、なぜ日本では当たり前のように存在しているのか。
というような感じでゼネコンに対して否定的な意見も結構あったりします。

しかしゼネコンが受け持っている業務はそんなに単純なものではありません。
そんなに単純な業務であればとうの昔に企業として淘汰されているはずですが、実際にはそうなっていない事だけを見てもその意見が間違っていることが分かると思います。

建物を建てるというスケールの大きなプロジェクトの中で、全体を見る役割はどうしても必要になってくる、という状況の中でゼネコンは成長・発展してきました。
もちろんゼネコンが工事を細分化していき、それぞれの工事を専門企業に発注する事は事実ですが、その後はもう何も仕事をやらないという訳ではありません。

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それだけの業務であれば確かに楽なのですが、実際にはそれぞれの工事をどのような流れで進めれば良いかという工程的な話とか、細かい寸法的な部分はゼネコンが指示を出すことになります。
これが非常に大変というか、工事全般を見ているゼネコンにしか出来ない仕事で、そこがしっかりしていないと工事は全然進まないことになります。

ここで鉄骨工事を例に挙げてゼネコンの役割を考えてみると…

ゼネコンは鉄骨を製造する工場を自社で持っている訳ではなく、鉄骨を専門とする企業をたくさん取引先として持っているのが普通です。
建築工事を請け負った後で、相見積もりによって鉄骨工事を専門とする企業を選定していき、最終的には見積金額や企業の規模などを見て工事を発注することになります。

その事実だけをみると、全体を請け負った後で利益を抜いた後で下請けに丸投げみたいなイメージがあるかも知れませんけど、もちろんそんな事はありません。
ゼネコンから鉄骨工事を専門とする企業に仕事を発注するからと言って、それがそのまま「鉄骨工事の技術がない」という事になるはずはないですよね。

実際にはゼネコンもそれらの話は全然逆で、鉄骨に関する深い知識があるからこそ鉄骨の製作を外部に発注することが出来るんです。
このあたりの具体的な話は次回にもう少し詳しく考えてみることにしますが…
ゼネコンが工事を細分化して発注する業務しかしていない訳ではない、という事を今回は伝えておこうと思います。

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