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建物の構造は幾つかの種類がある

建物の納まりを検討していく為には、まず建物がどのような構造で成立しているのか、という部分を知っておく必要があります。
設計段階であればまだ建物の構造が確定していない場合もありますが、そうした場合は設計者として建物の構造を決めておく必要があります。

建物の構造というのは建物の本当に基本となる部分なので、これが決まっていないとその先に進むことが出来ない、という現実がある訳です。
建物の構造が決まっていないと、納まりのベースとなる条件が違ってしまうので、検討している内容が根本的に変わってしまう可能性があります。

そうしたやり直し的な仕事が増えてくると、ある程度時間に制限がある仕事をしていく中で、時間が足りなくなってしまうという事に。
もちろん全く無駄な手間がない仕事というのは現実的ではありませんが、仕事では無駄を極力避けたいと考えるのが一般的なので、やはり手順を踏んで検討を進めたいと考える訳です。

検討

というような理由から、細かい検討を進めていく前に、建物の構造をしっかりと決めておくことが重要という結論になっていきます。
まあわざわざ「この建物の構造は何かな…」という感じで調べる訳ではなくて、設計図に記載されていればすぐに分かる事ではありますが…

「設計図を見ればすぐに分かる」というのはあくまでも施工者の考え方なので、設計者であればそんなに簡単な話にはなりません。
設計者であればその方針を決める立場になるので、幾つかの構造に対してそれぞれの特徴を掴んでおき、それぞれの建物に適した構造を決めていくことが求められます。

という事で、このカテゴリでは建物の構造について種類ごとに説明をして、それぞれの特長や気をつけるべきポイントなどを挙げていこうと考えています。
気をつけるポイントは実際の工事なのか、図面での対応なのかによって変わってくることになりますので、それぞれの項目ごとにポイントを挙げていくことにします。

まずは建物の構造にはどのような種類があるのか、という話ですが、建物の構造は大きく分けると以下のような区分になってきます。

・鉄筋コンクリート造(RC造)

・鉄骨造(S造)

・鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)

・木造

建物によってそれぞれの構造を併用したりする場合も多いので、構造のパターンが4種類しかない訳ではありませんが…
基本的な考え方としては上記のような構造がベースになってきます。

それぞれの構造には得意な部分と苦手な部分があって、建物の条件によってどの構造が最も適しているかを検討しながら設計を進めることになります。
最近はそれぞれの構造の良いところを場所によって使い分けるパターンが増えているのでそれぞれの特徴を掴んでおく事は結構重要になると思います。

とは言っても、やっぱり隣の芝は青く見えるものみたいで、鉄筋コンクリート造をやっていると「鉄骨造の方が良かったな…」とか思ったりすることも結構あります。
その逆の場合も当然あって、鉄骨造をやっている時には「やっぱり鉄筋コンクリート造の方が時間的な余裕があって良いよな…」と思ったりもします。

まあ人間というのは勝手なもので、自分が持っていない部分をどうしても求めてしまい、今自分が持っている部分にはなかなか目がいかないんですよね。
建物の構造も同じで、それぞれの構造には良いところがたくさんあるけれど、それに対して不得意なところがある、という当たり前の現実があるだけです。

全ての部分が完璧でメリットばかりがある、というような構造はないので、建物によってどの構造であれば比較的メリットが多いかを考えていく必要があります。
ベストではなくベターを目指す事になる訳ですが、ベストを目指すと仕事が進まないので、ある程度割り切って考えていくことが重要になってきます。

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