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床仕上材による構造体の調整

床仕上材の納まりを検討していく中で、床仕上材の厚みがある程度ある場合には、施工必要寸法が大きくなるので床コンクリート天端レベルを下げておく必要があります。
床コンクリート天端レベルを下げると言うことはつまり、鉄骨梁や鉄筋コンクリート梁のレベルもそれに合わせて下げていく必要がある、ということを意味します。

そうした納まりの検討結果は、場合によっては構造図に記載されている梁天端レベルなどの内容と異なってしまう場合もあります。
その場合には、意匠を優先して構造体のレベルを調整していく事になるので、構造設計者と協議をした上で変えていくという調整をしていく事になります。

構造図に記載されている内容というのは、建物のフレームを構成する為の重要な基本指針ですから、極力守ることを意識しながら検討を進めていく訳ですが…
最終的な仕上との絡みを検討していく中で「このままでは仕上材から出っ張ってしまう」等の問題がある場合には、構造設計者と打合せをして調整をかけることは可能です。

これが現場で鉄骨梁が施工済みという状況になると、出来る事が大幅に減ってしまうのですが、図面での検討段階であれば梁天端レベルを下げる調整が出来ます。
なるべく早めに図面での検討をしておき、その後で鉄骨の製作をかけるという仕事の流れは、こうした納まりをスムーズに進める為にあるんです。

こういった調整こそが図面の役割という事ですね。

図面検討の役割

ただし、鉄骨の納まりを考えた時には、床コンクリート天端に合わせて鉄骨梁のレベルを決める事が出来ない場合もあります。
要するにちょっとした段差では納まりが良くない、という現実があるので、そのあたりも含めてトータルで検討をしていく必要があります。

もちろんこうした苦労は鉄骨造の場合だけにある話ではなくて、鉄筋コンクリート造であっても、梁のレベルをあらかじめ検討しておく事が求められます。
そういった意味で考えていくと、このカテゴリで説明していく床仕上の納まりというのは、納り検討で欠かせない項目になると言えるでしょう。

こうした床仕上材による床レベルの検討や構造体の調整は、基本的に設計図をベースにしてスタートする事になります。
ただ、設計図の段階では平面プランが完全に決まっている訳ではない、というあたりが検討の難しいところでもあります。

もちろん設計段階から施主との調整によってプランを決めている訳ですから、そこから大きく変わることはないと思いたいところですが…
現実は結構厳しくて、施工段階でも大きくプランが変わってしまうこともあるので、床仕上による床コンクリートレベルの設定は最後まで気が抜けません。

それぞれの部屋ごとに床の仕様や仕上材は変わってくることになりますから、それぞれの部屋ごとにコンクリート床レベルが決まるという当たり前の話がまずはあります。
そうした考え方ですから、プランが大きく変わるたびにコンクリート床レベルが変わってくることになり、それが大梁などの構造体に影響を与えることに繋がっていき…

という、ちょっとキリがないような流れがあるんです。

平面プランの最終決定というのは施工段階の結構後の方になるので、現実問題として鉄骨を製作する段階にはどうしても間に合いません。
なので、後からプランが大きく変わったとしても、鉄骨柱や梁の製作は完了しているのでコンクリートを下げることは難しい、というパターンになることが考えられます。

もちろんこのような状況にならない為に設計者と施工者がいる訳ですから、鉄骨梁レベルが調整出来なくなる時期を見越して大まかなプランを決定していくことになります。
もう少し具体的に言うと、実際はどんな感じで進めていくのか、というあたりの話は次回に続く事にします。

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