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完璧を目指す事の難しさ

設計図には部分的に不整合がある場合や、少々曖昧な表現をしている場合などがありますが、ある程度の問題点は許容していくしかない。
と、前回はそのような内容の話をしました。

こうした話は少し設計者にとって都合が良すぎる内容であり、かなり設計者よりの考え方になっているかも知れません。
施工者にとってはやはり設計図というのは建物の指針である訳ですから、やはりそこには明確な表現を期待してしまうものです。

建物を設計するプロであれば、きちんとした設計図を発行すべき、という意見ですね。

ただ、そうした理想を実現するには少し時間や人員が足りない場合が多いので、ある程度優先順位を決めて作業を進めていくしかない場合も多いものです。
そのあたりの事情はどこにでもありますから、ある程度の不整合などに目くじらを立てるのではなく、もう少し気持ちにゆとりをもって仕事を進めたいところ。

ゆとり

もちろんこのような意見は私の個人的な考えでしかありませんから、こうした意見を強制する訳ではありませんが…
不完全な部分がどうしても許せない、みたいな気持ちで仕事をしてもそれほど良い事はない、というのは私自身の経験から間違いないと思っています。

ある程度不整合があるにしても、設計図の根本的な部分に致命的な問題がない限り、設計図の情報をベースにしながら施工は進んでいくものです。
施工者も当然施工のプロですから、設計図の内容に不整合があるからと言って手が止まってしまうというような事はありません。

設計図が不整合になっている部分があるかも知れませんが、施工者が作成する施工図でも不整合は必ずと言って良いほどあるはず。
結局お互いに間違いはあるものですから、それらを許容しながら仕事は進めていくものだという認識でいると、気持ちはずいぶん楽になるものです。

設計者であっても施工者であっても、仕事は100%完璧にこなした人が勝つ訳ではなくて、80%でも良いので途中でやめずに続けた人が勝つものです。
まあ仕事は協力して進めるものですから勝ち負けを論じる時点で変なんですけど…

100%を目指して途中で挫折するくらいであれば、完璧ではないけれど継続して仕事を続けた方が価値がある、ということは間違いなく言えます。
人間がやる事で完璧な事などありませんから、そもそもそうした完璧を目指す事自体が間違いで、完璧でないけれども続けることが重要という話でした。

と、ちょっと書きたいことの前に違う話をしてしまいましたが…
そういった事情でなかなか完璧には出来ない状態の設計図を受け取って、施工者が施工をどのように進めていくのか。
そのあたりについての話に戻していきます。

設計図の内容が多少曖昧だったり記載が不足していたりする場合は結構多いものですが、先ほども書いたように施工者はだからと言って手を止める訳にはいきません。
その場合はどうするかと言うと、施工者と設計者とで打合せをしながら施工の方針を煮詰めていく事になります。

設計図の内容が不足していますから施工が出来ません、というような事を言いたくなる場合も時にはありますが…
そんな主張をしてもあまり意味はなくて、それよりも不足している情報を補う為に打合せをする方が健全だし仕事も進む、という事になります。

施工者の場合は竣工引渡しの日が決まっていますから、そうした不毛な話をするよりも話をどんどん施工する方向に進めていく必要があるんです。
設計図を見れば設計者がどのような事をやりたいのかはある程度分かりますから、その方針をベースにして具体的な納まりについて施工者としての考えを図面にしていく訳です。

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