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    建築の納まりについてどれだけ知識を吸収したいと思っているかは人によって違う、という話を前回は取り上げました。だから自分が持っている感覚で「仕事で使うのならば誰もが積極的に建築の知識を求めているはず」という考え方はちょっと違うんですよね…建築に関する仕事を人に教えるのは自分にとっても非常に[...]

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建物のゾーンによるグレード

施工図による建物の納まり検討を進める中で、施工者はどのあたりに気を配って検討を進めていくのか、というあたりの話を前回は考えてみました。
まずは設計図通りに施工を進めるという前提がありますが、それだけを満たす事を考えるのではなく、他にも以下のような項目がある、という話でした。

・施工性

・コスト

・建物のゾーンによるグレード

上記の中で「施工性」と「コスト」については前回紹介することが出来たので、今回は残りのひとつについて考えてみる事にしましょう。

ランク

「建物のゾーンによるグレード」というのは、ちょっと聞き慣れない言葉かも知れませんが…
納まりを検討している部屋がある場所と、その部屋をどのような人が使うのかによって、仕上材などのグレードを適切なものにしたい、という考え方です。

建物内の全ての部分を高級な仕上にする方が、恐らく立派で良い建物になるとは思いますが、それをやると膨大なコストが必要になってしまいます。
施主側の予算にも限りがあるはずですから、どの部屋も満遍なく高級な仕上材を使うという贅沢な考え方をしても、恐らく施主は喜ばないということに。

施主が喜ばない建物を造るのは、単純に設計者の自己満足でしかありません。
当然施工者としてもそれを望むわけではありませんから、建物の場所によってメリハリを付けていくことを望んでいくことになる訳です。

例えば建物の顔とも言えるメインエントランスであれば、高級感を出したいという思いがあって仕上材に石を選定したりします。
こうした部分には高級な仕上材を採用するなど、見え方に気をつかって計画するのは当然の事だと言えるでしょう。

でも、スタッフの出入り口であるサブエントランスの場合は少し話が違います。
メインのエントランスと同じグレード感を求めるのは過剰ですから、もう少しシンプルなもので設計をしていった方が良い、という事になる訳です。

床の仕上材で考えると、一般的なグレードの違いとして、塩ビシートよりも石の方がグレードが高くて単価も高い事になっています。
しかしいくら建物のグレードを高くしたいと思っても、一般的に人の目に付かない部分で頑張ってもあまり効果がありません。

例えば基本的にお客さんが絶対に入ることがない倉庫などの部屋で、その床仕上材を石などの豪華なものにするのは勿体ないと思う訳です。
こうした無駄な事をしても、恐らく誰も喜びません。

もちろんこうした話には逆のパターンもあります。
いくらコストを落としたいとは言っても、例えば床を石で仕上げたエントランスに隣り合っている便所の床を塩ビシートにするのは寂しすぎる、という事もあります。

建物の場所によって適切なグレード感を持った仕上材を選定していく事が何よりも重要で、何が何でもコストを減らす事が目的ではありません。
設計図に記載がある内容であっても、コストをかける必要がある場所も当然ある訳です。

そのあたりのゾーニングは設計者が当然やっていくものですが、施工者側として設計者よりも徹底したコスト感覚で再度設計図を見ていきます。
そうして提案される施工者側の要望は大抵の場合ややコスト重視の目線になっていますから、設計者として全て受け入れる訳にはいきませんが…

あくまでも最終決定は設計者になりますが、施工者側の提案にも「なるほど」と思われる部分が結構多いものです。
そのあたりの総合的な判断を設計者としてはしていく事が求められる訳です。

設計図通りに全てを施工する訳ではありませんが、施工者の要望が全て通る訳ではなく、それらをバランス良く調整しながら工事は進めていく必要がある、という話でした。

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