前回は天井仕上材の割付という事で、まずは岩綿吸音板の割付について具体的な例を挙げながら説明をしていきました。 部屋の中央を割付の基準としてまず考える事と、そして壁際の天井仕上材が半分以上になるように調整をかけていく事がまずは基本になります。 特に柱型などが出ていないシンプルな形状の部屋であれば、この方針で割付を考えてしまえばそれで恐らく問題なく納まってしまうと思います。 柱型などが出ている部屋であ […]
天井は室内だけにあるのではなく外部にもあります、という事で、前回は外部の天井である軒天の考え方や必要な条件などにつて考えてみました。 雨と風に晒されるという部分が通常の天井とは大きく違っている部分で、そうした条件にマッチする天井下地と仕上材を選定する必要があります。 また、軒天というのは上階の外壁ラインとの関係で発生してくるものですから、そのフロアの平面図だけを見ているではなかなか見えてこない場合 […]
床仕上材や床下地の考え方によって、最終的には建物の構造体である鉄骨梁や柱にまで影響が出る可能性がある、というあたりの話を今までの説明では取り上げてきました。 平面プランが確定していないかも知れない状況の中で、先に鉄骨の製作に入らなければならない、というあたりが建築の難しいところではないかと思います。 プラン決定のスケジュール管理が上手くいっていない場合は、後でどのような対応でも出来るように、梁を全 […]
床仕上材の厚みによっては構造体である梁天端レベルを下げるなどの調整が必要になってきて、それが構造図の内容と違っている場合には構造設計者との調整をしていく。 施工者側の検討はこのような感じで進んでいく事になりますが、こうした検討も、平面プランが確定しないと最終決定にはなりません。 そうは言っても、鉄骨の製作を開始する段階でプランがきちんと決まっているケースはほとんどない、というのが現実でもあります。 […]
やることが多くて時間が限られている場合には、業務に優先順位を付けていく事と、必要そうに見えて実は不要な業務をやめる事が重要になってくる。 前回はそんな話を取り上げましたが、ちょっと粗っぽい話ではあるので、あまり理想的な話とは言い難いものがあります。 もちろんそうした忙しさを経験することは無駄ではありませんが… スキルアップの為にそうした作業を進んで引き受けると、限界を超えた作業をこなすことがどこか […]