ひび割れ誘発目地と仕上の関係
前回はひび割れ誘発目地が性能を発揮する為に必要な条件と、その場合の具体的な納まりについて説明をしました。 欠損率20%以上を確保するというのは、実際に検討をしてみると目地だけではどうにもならない場所が多いので、施工者であれば結構苦労をするのではないかと思います。 誘発目地が確実に機能するかを確認しながら検討していくのは結構面倒で、さらに仕上の事を意識して位置を決めていく必要もあるのでなかなか大変な […]
前回はひび割れ誘発目地が性能を発揮する為に必要な条件と、その場合の具体的な納まりについて説明をしました。 欠損率20%以上を確保するというのは、実際に検討をしてみると目地だけではどうにもならない場所が多いので、施工者であれば結構苦労をするのではないかと思います。 誘発目地が確実に機能するかを確認しながら検討していくのは結構面倒で、さらに仕上の事を意識して位置を決めていく必要もあるのでなかなか大変な […]
前回は鉄筋コンクリート造の壁について、ひび割れ誘発目地の考え方を色々と紹介しましたが、欠損率の考え方など結構面倒な部分が多いと感じたかも知れません。 しかし施工段階でこうした計画をたてておかないと、結局は出来上がった建物にひび割れが入って見た目が悪くなってしまうんです。 これを防ぐには、コンクリートの性質を深く知っている設計者と施工者がが協力して、計画的に目地を入れていく事を検討するしかありません […]
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物では、コンクリート内の水分が乾燥していくことによって表面にひび割れが発生することがある、という話を前回は取り上げました。 建物の見た目が悪くなるという点も大きな問題ですが、ひび割れから水が入って鉄筋が錆びてしまう事が建物の性能として大きな問題になってきます。 見た目と性能どちらも重要な要素ですから、それが欠けてしまうとなると建物の価値は大きく下がってしまうことにな […]
鉄筋コンクリート造(RC造)の建物で考えなければならない項目はたくさんありますが、コンクリート壁の収縮によるひび割れ対策も非常に重要な要素になります。 今回はそんなコンクリートのひび割れに対して、設計・施工段階でどのようなことが出来るのか、というあたりを取り上げてみたいと思います。 まずは鉄筋コンクリートで造った壁にひび割れが発生するのはなぜか? という部分について考えてみると… コンクリートの壁 […]
天井裏にダクトや配管などを配置していく計画を進める中で、構造体である梁が最も大きな障害になってくる、という話を前回は取り上げました。 天井内を納める為に天井高さを低くするというような調整が、どうしても施工段階では出てくる事になって、これはある程度仕方がない話だと言えます。 今回はそうして天井高を下げる以外の選択肢がどこにあるのか、というあたりについて考えてみる事にします。 こうした施工段階での検討 […]
鉄筋コンクリート造(RC造)の梁は構造体としては非常に重要な要素になりますが、意匠的な観点から考えると出来れば隠しておきたい。 そうした考え方があるので、基本的に梁は天井裏に隠す事になる場合が多いです。 しかし天井裏に対して梁が占めるスペースが大きいと、配管やダクトなどの設備要素と干渉してしまい設備が納まらなくなる、というパターンは結構たくさんあります。 階高と天井高、そして天井裏スペースの関係に […]
構造体である梁の高さと天井高さ、そして建物の階高について考えていくと、どうしても天井裏のスペースというのは狭くなってしまいがち。 前回はそのあたりについて少し考えてみました。 建物の高さには制限があって、設計者はその高さを守った上で出来るだけフロアを増やしたいと考える訳ですから、1フロアの階高はどうしても最低限にならざるを得ません。 また、人が利用する範囲であまり天井の高さを低くしてしまうと、開放 […]