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施工スペースを意識する

建物の納まりを検討する際には、それが大きな部分の検討であっても、細かい部分の検討であっても、きちんと納まっているかどうかを意識していく事になります。
納まっているかどうか、というのはちょっと曖昧な表現になっていますが、もう少し具体的に表現をすると以下のような条件をクリアしているかどうか、という話になります。

・仕上材の位置に構造体や下地が出てこないか

・仕上材を固定する為の寸法は確保されているか

・仕上材を固定する為の下地は用意されているか

・取合う部分の勝ち負けはきちんと調整されているか

・施工する為のスペースは問題ないか

・最終的な仕上材は運搬可能なサイズになっているか

・施工の順番は整理されているか

これらの項目ははっきり言って実際の施工をする際の常識的な話なので、ここで「これがポイントです」という程の項目ではありません。
しかし納り検討をしていく中では、なかなか意識されない傾向にある項目もあるので、ここで改めて箇条書きしてみました。

仕上材に対して下地や構造体が出っ張ってこないか、というあたりについては、納まりの検討で結構気を遣う部分でしょう。
そう言った意味では、納まりを検討している部分であれば、恐らくこの項目が致命的な問題となる事はそれ程多くはないと思います。

しかし、施工をする人が入るスペースがあるかとか、施工の順番として最後にどこを固定するかなどは、意外に意識が出来ない場合があります。
実際に想像が出来る仕上材や下地などの関係は図面上できちんと検討が出来るけれど、それを固定する為にどのような作業が必要になるかは、図面上ではなかなか分からないものなので…

仕上材と下地との関係は問題なく納まっているけど、最後にこの狭いスペースに人が入って作業をするのは無理では? みたいな話がある訳です。
もしくは、確かに納まってはいるけど、この中に入って施工をしたら最後どこから外に出れば良いの? みたいな寂しい話も時にはあります。

前回も少し「納まりを検討する人が実際の施工をする訳ではない」という話を取り上げましたが、取り付ける為のスペースを意識しにくい原因はそのあたりにあるのでしょう。
これはある程度は仕方がない事だと思います。

図面を描く人と実際に施工する人は別

実際に施工をする作業をする方は、それが専門になるので図面での検討をする時間が取れないですから、図面はそれを専門にする方がやるしかありません。
そうなると、どうしても実際の施工を意識しない図面になってしまう傾向にあるので、それを解消するには「どんなやり方で施工をするのか」を検討する方も知っておく必要があります。

もちろん実際に自分では施工をしないにしても、どのようなやり方で施工が進められていくのか、というあたりは知識としてもっておくと良いです。
その為には実際に施工をする方に色々と教えて貰う必要があるので、そうなるとデスクワークだけではなく、多少は現場を見る事も大事なことになっていきます。

実際に自分がやらない作業についてある程度の知識を持つ。
これがどの程度難しい事なのかは、人によってかなり大きく違ってくるようです…というのは、今まで私が仕事をしていく中で見てきた感想です。
やはり興味があまりない事に関してはなかなか覚えるのが大変なんですよね。

どこまでの知識を持っていれば良いのかというのは難しい話ではありますが、施工方法に関する知識も図面での検討には結構役立ってくれます。
工具の名前とか使い方などは覚えなくても問題ありませんが、どんなやり方で施工をしていくのか、というあたりの知識は持っておいて損はないと思います。

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