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床と壁との取合いまとめ-1

前回は少し納まりについての説明とは違う話になってしまいましたが、床仕上材と壁仕上材との取合い納まりについての話に戻ります。
巾木まわりの納まりについての話は一通り説明が終わりましたので、今回は今まで説明してきた内容を簡単にまとめてみたいと思います。

まとめ

それぞれの項目についての詳しい説明をしていくと長くなってしまうので、簡単に概要だけに触れていくような説明をしていきます。
もし興味が出てきたり「そんな事書いてあったかな」という感じになった場合には、さかのぼって読み返してみることをお勧めします。

□LGSと床コンクリート段差

床コンクリートに段差がある場合には、LGS下地をどちらのレベルに立てるのかの方針を決めておく必要があります。

下がり側にランナーを流す納まり 高い側にランナーを流す納まり

納まりとしてはどちらでも問題はありませんが、中途半端な位置に段差を設けてしまうと、LGSを立てる為に余計な調整が必要になってしまいます。
どちらの納まりを採用するにしても、施工精度の問題があるので、調整代であるクリアランスは見ておいた方が良いでしょう。

こうした床段差の納まり検討によって、構造体のレベルや位置が決まってくる場合もあるので、出来るだけ早めに方針を決めておくことが重要になってきます。

□巾木の役割

床仕上材と壁仕上材が取り合ってくる部分に「巾木」と呼ばれる部材が取り付けられる事になりますが、巾木を取り付ける目的はいくつかありました。

・意匠的にあった方が良い

・床掃除の際に壁が汚れる事を防ぐ

・床と壁の取合いを隠す為

意匠的な考え方からすると「巾木はない方が良い」という考え方もありますが、建物を使っていく中で必要になるというか、巾木があった方が長い目で見れば綺麗だという話がありました。
そこまで目立つ部材ではありませんので、建物の美しさを維持するという目的があるので、出来るだけ見た目を意識しつつ巾木を設けることになるかと思います。

□巾木の種類

床仕上材と壁仕上材の組み合わせによって巾木の種類は結構変わってくることになりますが、素材によって巾木の種類は以下のようなものがあります。

・石巾木

・木製巾木

・タイル巾木

・床材立上げ

・金属製巾木

・ビニル巾木

・床材立上げ

基本的には床仕上材によって巾木の種類が決まってくる事になる場合が多く、部屋のグレードなどにも大きく左右されることに。
それぞれの納まりについての基本は各所仕上材として説明をしていますので、どのような状況で採用されるのかをまずは覚えておきましょう。

□出巾木と入巾木

巾木の基本的な納まりの考え方として、壁面に対してどのような位置関係にあるのか、具体的には壁に対して出っ張っているか、それとも引っ込んでいるかの区分があります。

・出巾木

・入巾木

上記のような区分は納まりとしてはシンプルになるのですが、それぞれの納まりによって検討しておくべき事が違ってくる事になります。
出巾木にも入巾木にも良いところと納まりが良くないところなどの問題点があるので、それぞれの特徴を踏まえてどちらの考え方で納めるかを決める必要があります。

ここで簡単に書いてしまうと…

出巾木は壁から出過ぎると天端に埃が溜まりやすくなり、建具のチリよりも出っ張ってしまう恐れもあるので、そこまで意識した納まりを決めておく必要があります。
これによって床タイルや石の割付も微妙に変わってくることになるので、細かい話になってしまいますが、最初に納まりを決めておきたいところです。

入巾木は逆にコンクリート壁に欠き込みを入れておく必要があったり、石膏ボードを切り欠くことによって壁の性能を確保出来なかったりなどの問題があります。
その場合は石膏ボードを増し張りしていく対応が必要になったりして、壁厚そのものが変わってしまう可能性があるので注意が必要です。

まとめと言いつつちょっと長くなってしまったので、ちょっと分かりにくくなってしまいますが、次回に続くことにします。

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