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石膏ボード+塗装仕上の納まり

前回は天井仕上材として化粧石膏ボードを取り上げました。
岩綿吸音板と化粧石膏ボードの納まりと基本割付の考え方を押さえておく事が出来れば、恐らく大半の部屋の天井は網羅することが出来るはず。

…というくらい使用頻度の高い天井仕上材なので、直貼りの場合と石膏ボードを1枚貼る場合の考え方と納まりをここで覚えておきましょう。

今回も引き続き天井仕上材についての話をしていきますが、今回は石膏ボード+塗装仕上について説明をしていく事にします。
塗装には色々な種類があって塗る相手によって区分をしていく事になりますが、特に石膏ボードでは「EP」もしくは「AEP」と呼ばれる塗装が多いです。

合成樹脂エマルションペイント仕上。

これが石膏ボード面に塗装する場合の名称になりますが、ちょっと長いのでこのような呼び方をする人は非常に少ないです。
なので「EP」とか、単純に「ペンキ」などと呼ばれる事になり、ちょっとややこしいですが全て同じ塗装仕上のことを指しています。

壁仕上材として石膏ボードに塗装していく納まりは結構多いですが、天井仕上材としてもそこそこの割合で採用される事になる塗装仕上。
これが実際にはどんなものなのか、という話は塗装の項目ではちょっと取り上げにくい感じですが、イメージはこんな感じです。

天井塗装仕上のイメージ

石膏ボードのジョイント部分意匠的には見せたくないので、パテやテープなどで丁寧に仕上げていくことが求められます。
ただ、こうした目地の処理はそれほど難しい納まりではありません。
天井仕上として石膏ボードに塗装をする場合の特徴としては、パテ処理をすることによってボードの目地が全て消えることが挙げられます。

天井が前面塗装処理された状態になっていて、岩綿吸音板や化粧石膏ボードのように目地が出てこない状態になるというのは、見た目としてかなり綺麗な状態です。
なおかつ、目地位置をどこに設定するなどの話がないので、天井下地の位置も特に大きな縛りがないという事になり、施工者としてはやりやすいという話もあります。

天井仕上材としてのグレードは微妙なところですが、完全に目地を消した状態で塗装をかけた天井は非常に美しく建物のメインとなる部分でも採用される仕上でもあります。
塗装仕上なので色も自由に選定することが出来るというメリットもあるので、色々な見せ方が出来る天井仕上材という事が言えると思います。

天井納まりとしては、石膏ボードに塗装をかける訳ですから、軽量鉄骨天井下地に石膏ボードを張っていく関係になってきます。
問題は石膏ボードを何枚貼っていくか、です。

最終的な仕上がりとしては塗装になるので、石膏ボード12.5mm1枚の上に塗装でも、仕上面としては変わりません。
そう考えると石膏ボード1枚にしたくなるのですが、1枚貼りだとどうしても後々で目地部分にひび割れが入る可能性があるので、出来れば12.5mmを2枚貼りとしておきたいです。

天井塗装仕上の納まり

もちろん石膏ボード1枚でも納まりはしますが、後々の事を考えると2枚貼っておいた方が良いのではないかと私は思っています。
もちろんコストとの兼ね合いもあるのであまり好き勝手に石膏ボードを増やしていく訳にはいきませんが、後でひび割れが目立ってくると意匠的には非常に厳しい状態になってしまいます。

そうなってから対策を検討するのは大変なので、あらかじめひび割れ対策として、石膏ボードを2枚貼っておいた方が良いと思います。

天井に目地が入らないので、建築の納まりとしては、目地割りを考慮しなくても良いという、検討作業的なメリットがあります。
それでなおかつ仕上として美しいのであれば、全部塗装でも良いのではないか、という気持ちになってしまいますが…

吸音性能としては塗装仕上はあまり良くないので、場所によっては音が響いてしまう事になるので、やはり岩綿吸音板を採用する場合も結構あると思います。
このあたりの話は、最終的な見た目だけではなく、性能も考慮して天井仕上材を選定していくことが必要になってくるでしょう。

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