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コンクリートブロックの特徴と納まり

今回取り上げる壁の下地はコンクリートブロックという事で、まずはコンクリートブロックがどのような製品なのか、というところから考えてみましょう。
コンクリートブロックというのは、コンクリートで作られた中空形状の、規格サイズが決められたブロックの事を指しています。

コンクリートブロック

これは恐らく誰でも一度は見たことがある製品だと思いますが、このコンクリートブロックを積んでいくことによって壁を構成する場合もあるんです。
まずはコンクリートブロックの規格サイズについて調べてみると、ECPなどと同じように厚みにはいくつかの段階がありますが、基本サイズは一種類になっています。

厚さ 100mm・120mm・150mm・190mm 長さ 390mm 高さ 190mm

コンクリートブロックはひとつひとつがそれ程大きくない製品ですから、基本的に積み上げていくことで壁を構成していく事になります。
コンクリートブロック同士は10mmの隙間をあけてモルタルで埋める納まりになるので、隙間を入れると400mm×200mmというサイズ感になってきます。

ただ、こうした壁は外壁や内壁で採用される機会が少なく、建物外周の塀などで採用される壁になっているので、建築の納まりとしてはあまり選択肢として入らないかも知れません。
建物の内壁として鉄筋コンクリート壁の代わりに採用するには、ちょっと施工の手間がかかりすぎてしまうんですよね。

コンクリート製品としては、恐らくALCなどの長いものを一気に施工していった方が早いですし、金物で固定して完了することが出来るというメリットもあります。
コンクリートブロックは床から鉄筋を出しておいて、コンクリートブロックを積み上げていき、間にモルタルを詰めていくという施工手順になる。

もちろん単純な比較は出来ませんが、手順が多いということはつまり、施工完了までに結構時間がかかってしまうという事を意味しています。
そうした色々な事を考えていくと、あえて外壁や内壁でコンクリートブロックを採用するメリットがあまりない、という事になってしまうんですよね…

コンクリートブロックの塀というのは結構一般的にありますが、建物の中に限定するとあまり採用されにくい建材ということになる訳です。
そうなると当然、コンクリートブロックを施工する職人さんもいなくなってしまうので、実際に採用しようと思っても施工出来る人がいないという事になる可能性が高いんです。

少し前であれば、地下の二重壁と呼ばれる部分ではコンクリートブロックを採用する事が一般的でしたが、最近はもう少し簡単な工法が開発されています。
「ラムダ」と呼ばれるコンクリート二次製品の方が、金物による固定が出来るので鉄筋が不要になり、なおかつ見た目もそれ程悪くないという事で重宝される傾向にあります。

こうして時代と共に他の製品に代わっていくものもあるんですよね。
今はたくさんの建物で採用されているALCやECPも、もっと機能が優れているとか施工手間が簡単になっているなどの新製品が出れば、その製品が主流になる事もある訳です。
今までたくさんの経験を積んで知識を持っていたとしても、やはり新しい情報も仕入れて勉強していく必要があるという事でしょう。

こうした事情から、ここでコンクリートブロックの納まりについて詳しくなったとしても、実際にその知識が生きる可能性はあまり高くはないと思います。
逆に、例えば設計図でコンクリートブロックと書かれている建物があったとしたら、別の工法に変えることを提案するなどをしていった方が良いかも知れません。

コンクリートブロックについての話はこれで終わりにして、次回は鉄骨下地という壁と呼んでも良いか悩んでしまうような話をしてみたいと思います。

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