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図面と現場との違いもある

今まで説明してきた通り、施工者は「施工図」と「製作図」という図面をもとに現場での施工を進めていくことになります。
実際の施工を進める為に作図する図面は、かなりの枚数になってくるはずです。

これはもちろん建物の規模にもよって違ってくるものですが、施工者が作図していく図面を全部あわせると、図面のボリュームは1000枚を超えることも珍しくありません。
紙って重いものなんだ…と感じるには充分のボリュームですよね。

そうした膨大な量の図面をきちんとまとめて、それぞれの図面の整合をタイムリーに取っていくという業務はかなり大変なものがあります。
枚数が多くてなおかつ情報が複雑に絡んでいるので、この図面が変更になったからこっちの図面も修正して、というような作業が非常に大変なんです。

図面の枚数と種類が多いと言うことは、どこかで変更が発生した際には、修正が必要な図面は一枚ということは絶対にないという事を意味します。
だからと言って、それぞれの図面に関連する図面の種類を記入する訳にもいかないので、図面を担当する側が管理していくしかありません。

また、製品を工場で製作する為に作図される製作図には、図面の整合性以外に気にしなければならない「製作期間と納期」という問題があります。
変更になったからと言っていくら図面を修正しても、既に工場で製品を作っているよなタイミングであれば、図面を修正するだけでは意味がありません。

製品を製作開始した時点で、変更はもう出来ないという事になり、それ以降の変更はもう手遅れという事になってしまいます。
かと言って、変更があっても対応出来るようにと工場での製作をかけないでおくと、施工の工程がどんどん遅れて最終的には竣工に間に合わなくなってしまいます。

そんな困った状況にならない為に、施工者は工事の工程と図面の管理、そして工場で製作する製品の納期をコントロールしていくことになります。
サラッと書いてしまいましたが、これは非常に大変な業務になります。

図面がきちんとまとまっていると実際の施工がスムーズに進む。

進行

これは確かに事実ではありますが、その図面をきちんと整合性を取りながらまとめる事自体が非常に大変な作業だという話があります。
それさえ出来れば実際の施工を進めていく現場が円滑に進む訳ですが、現実としてそれがなかなか難しい…

と言うことはつまり、施工を円滑に進めるのは難しいという事になる訳ですが、もちろん難しいからと言ってそれに取り組まない訳にはいきません。

実際に施工をする前に検討をするという目的で図面を作図する訳ですが、そうした図面の整合性を保つことが難しいという話ですが…
実際の施工では色々な工事の取り合いを調整しながら円滑に進めることが非常に難しい、という事を意味しているのだと思います。

ちょっと同じような話を繰り返している感じになっていますが…

調整が難しいからこそ、実際の施工を進める前に図面を色々と作図して検討や調整をしていく必要がある、という事なんですよね。
施工図でも製作図でも、図面の存在価値はそのあたりにある訳です。

設計図をベースにして、施工者が様々な図面を作図していく理由はそのあたりにあって、大変な業務でも時間をかけて図面をまとめる意味と効果は間違いなくあります。
あまりにも「大変です」と繰り返してしまうと、図面を仕事にしようと思う方がいなくなってしまうかも知れませんが。

大変な分だけやりがいと面白みがある仕事でもあると思います。

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