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実施設計で作図する図面-1

建物の基本的な部分を検討していくのが基本設計段階で、その作業がある程度までまとまったら、次のステップである実施設計に進んでいきます。
基本設計で作成した一般図をベースにして、もう少し細かい部分まで表現していくのが実施設計という事になります。

もちろん図面だけを作図している訳ではありませんが、最終的に設計者の思いというのは基本的に設計図で表現されていく事になります。
なので、様々な検討項目や「こうしたい」という考え方を、やはり実施設計図で作図する図面に色々と表現していくしかありません。

実施設計の段階に入ると、基本的なプランがある程度決まっている状態になりますから、もう少し細かい部分についても考えていくことになります。
建物の基本方針を決めていく作業も楽しいものですが、そこからさらに細かい部分まで表現していくのはなかなか楽しい作業なんです。

もちろん仕事ですから楽しいだけで済むはずはなくて、設計図として作成する図面の種類も大きく増えていき、実務レベルで考えるとかなり大変な状況に。
とは言っても、細かい部分の図面を描いていくほど、建物はどんどん現実味を帯びていくことになって、やはり作業としては楽しいと言うしかありません。

今回は、そんな楽しい作業である実施設計段階で、実際にどのような種類の図面を作成していくものなのか、というあたりについて考えてみることにします。
図面の種類は基本設計段階から飛躍的に増える事になり、その中で作図される図面は以下のような種類になります。

○矩計図

矩計図は「かなばかりず」と読みます。
一般的には最下階から最上階までを通した断面として1枚の図面にまとめ、一般図で作図する断面図よりも細かい表現(縮尺1/50程度)をするのが特徴です。

特に矩計図で表現しておきたいのが、建物の外壁まわりの断面図です。
建物を縦方向に切断すると、外壁の他にも各部屋の天井やコンクリート床など、平面図では決して表現出来ない部分を表現する事が出来ます。

外壁ラインと床コンクリートの端部との関係、天井裏スペースと窓の関係などは、この矩計図で表現していくことになります。
実際に施工をする為の図面としては少し不足ではありますが、建物の考え方を細かい部分まで表現する為には欠かす事が出来ない図面だと言えます。

○展開図

部屋の壁面がどのように見えるのかを表現している図面を展開図と呼びます。
建物の壁にはスイッチが取り付けられたり、掲示板などが取り付く場合もあったりと、色々なものが取り付けられることになります。

また、部屋の入り口であるドアなども壁に取り付けられるものになる訳ですが、それらを含めて全てを展開図では表現していきます。
平面図ではなかなか高さ関連の情報が表現しにくいですから、壁に対して何がどのあたりに配置されるのかを表現するにはどうしても展開図が必要になるんです。

○階段詳細図

設計している建物の規模にもよりますが、どんな建物であっても複数のフロアがあれば恐らく階段は必要になってくるものです。
そうした階段についての考え方を詳しく表現するのが階段詳細図になります。

階段

階段というのは複数のフロアにまたがるものです、それぞれの階で納まりを検討しておかないと、実際に取り付けるのが難しくなったりします。
それでは後で非常に困るので、まずは各階を通して階段の平面図や断面図を階段詳細図として表現していく事になります。

手すりをどのように取り付けるのか、そして階段の段鼻をどのように見せたいのかなど、意匠的に表現したい部分は結構多いです。
そのあたりを階段詳細図として一通り表現していく訳です。
実施設計段階で作図する図面の紹介はもう少し続きます。

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