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    メールのお礼と現状報告

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  • メールアドレスの設定
    メールアドレス設定のお知らせ

    当サイトでは建築の納まりや仕事に関する話を色々としてきました。運営者である私が知っている限りの話はしていて、ちょっと説明が下手で長くなってしまいましたが、一応サイトとしてはフィニッシュしたつもりでいます。時々アクセス数などを確認していますが、結構たくさんの方に閲覧して頂けるようになり、情[...]

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    最後に

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    □実際の建物を見る事先ほどはスケッチの重要性について色々と書きましたが、アイソメなどの技術を高めるにはもう何枚も何枚もスケッチを描くしか道はありません。これはスポーツなどでも同じだと思います。例えばテニスを例に出してみると、ラケットの握り方や振り方などは本で読めば知識として充分頭[...]

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施工図の重要性について考える

設計段階から施工段階へとプロジェクトが進行していく中で、建物の基本的な指針となる図面は設計図から施工図へと移行していく事になります。
とは言っても考え方のベースとなるのはあくまでも設計図なので、設計図に記載されている設計者の意図を汲み取った内容が施工図には求められます。

これが実際にはなかなか難しいのですが、設計図から施工図へとスムーズに情報が流れていくことによって、現場での施工もスムーズに流れていく事になる訳です。
そう言った意味では、施工図というのは非常に重要な役割を果たす図面だと言えるでしょう。

ある程度の規模のプロジェクトでは、建築現場に施工図を作成する専門の人がいて、膨大な物量がある施工図をまとめる仕事をしています。
施工図を作図したり修正してまとめたりという業務は非常に細やかな配慮が調整が必要になるので、それを専門でこなす為の人がどうしても必要になってくるんです。

施工図

現場で「図面」と言えばそれは大抵の場合施工図の事を指す、というくらいに施工図は身近というか必要な図面ということが言えます。
また、現場内で「図面屋さん」と言えば施工図を作図する人の事を指す、という感じで現場にはなくてはならない図面になっています。

設計図には記載されていない細かい寸法を記入したものが施工図、という説明が時々ありますけど、それは間違いではありませんが正解でもありません。
設計図に寸法を記入するだけであれば、CADさえきちんと使う事が出来れば誰でもその作業が出来るという事になります。

しかし実際には、設計図にただ寸法を記入するだけでは施工図を作図することにはならず、CADが操作出来るだけでは施工図を担当する業務はつとまらないのが現実です。
施工図を作図するというのはそこまで単純な業務ではないのでしょう。

実際の施工についてある程度知っていないと、実際に工事をする為に使う施工図を描くことは出来ないという話がまずはあります。
また、実際の施工だけを考えていると、設計図の意図を汲んだ図面にすることは出来ません。
色々な知識を持って施工側の要望と設計者の意見をバランス良く調整した図面を作図していく、というのが施工図に与えられた役割ではないかと思います。

現場は設計図ではなく施工図をベースにして工事を進める訳ですから、施工図が間違えているとそのまま現場も間違えてしまうという怖いことに。
これは余分なコストがかかる事を意味していますし、余分な工程的には余分な時間がとられてしまう事を意味していて、間違いが原因でなかなか厳しい状況になったりします。

また、施工図は施工を進める為の図面であるにも関わらず、どのような寸法で施工すれば良いかが記入されていない場合もあります。
そうなると実際に施工する方はもう何も出来ません。

実際に施工を進める為のスペースを考慮していない施工図というのもあって、そうした状況であれば施工自体が不可能ということもあったりします。
このように、施工図があまり考えられていなかったり、情報が不足している状態になっていると、現場での施工は大変になっていきます。

施工図がきちんとしているかどうかで、工事の進行がスムーズになったり、逆に手戻りばかりになって大変になったりするという事で…
施工図というのはかなり重要な図面だと言えます。

施工段階での設計者の役割である監理業務のひとつに、この施工図のチェックがあり、この図面で現場を進めても良いかどうかを細かく確認していくことになります。
施工図の種類については別の場所で詳しく説明していくことにしますので、ここでは簡単な説明だけで終わりますが、施工図はかなり奥が深くて色々調べてみると本当に面白いです。

また、施工図をベースにしてそれぞれの専門工事に特化した図面もあって、施工段階で作成していく図面の枚数はそれこそ膨大な数になっていきます。
図面を担当した事がある方であれば、大量の図面を扱った経験があるはずで、「紙って重たいものなんだ」というのを実感したことがあると思います。

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