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工事着工から受電まで

実施設計段階の業務を終えて契約図として施工者に設計図書を発行して、なおかつ確認申請の手続きが完了して確認済証が発行されればいよいよ工事の着工です。
施工者も契約図が発行される前に施工の計画などで色々と動いてはいるのですが、出来るのは実際の建物に関わらない準備工事まで。

それ以降の工事はやはり確認済証が発行されてからになるので、工事着工からが施工段階の本格的なスタートという事になります。

まずは建物の基礎を造る工事とか、建物の荷重を固い地盤に届かせる為に施工する杭工事あたりから着手することになります。
実際にはそうした基礎工事や杭工事を進める為に必要になるので、まずは土を掘る工事を始めることになる場合が多いです。

設計者から契約図として設計図が発行されれば、施工者はその設計図をベースにして実際に建物を施工していく事になります。
先ほども書いたとおり、正式に設計図を受け取る前から、現場の敷地に仮設事務所を建てたり仮設トイレを整備したりと、工事の準備や図面の検討を進めていることが一般的です。

しかしそうした仮設建物を建てたりする工事はあくまでも準備工事であり、工事着工前に建物本体に関わる工事をすることは出来ません。
例えば建物を建てる予定になっている場所の土を掘ったりとか、そうした建物本体に関わる工事はあくまでも着工の後というルールになっています。

基本的に建物の基礎は地面に埋まっているはず(そうしないと倒れちゃいますからね…)なので、大抵の場合はまず土を掘っていく「土工事」からスタートする場合が多いです。
土を深く掘っていく為には、山留工事(やまどめこうじ)と呼ばれる、土を深く掘っても残した部分が崩れないような対応が必要になってくる場合もあります。

シートパイル

上記はシートパイルと呼ばれる山留壁を土中に打ち込んだ図面ですが、こうして残す側の土が崩れないような対応をした後に土を掘っていく事になります。
掘り出した土はダンプカーに乗せて場外に搬出するので、ダンプカーのルートを確保したり、段階的に掘っていく場合はどこまで掘るのが効率的なのかを検討したり。

施工者はそのあたりの計画を練っていき、出来るだけ工事が効率よく進行していくように、気を配っていく事が求められます。
工事着工からどのような工程を組んで工事を滞りなく進めていくか、というあたりが施工者としての腕の見せどころだと言えるでしょう。

鉄の価格が上がるから早めに鉄骨や鉄筋の手配をかけておくとか、職人さんが不足することが見込まれるから早めに確保しておくとか。
そうしたコストを意識した計画をするのも施工者の役割です。
また、ちょっと逆の考え方になりますが、コストは多くかかるけれど手間が減るような工法を選定して、工程を短くする検討をしたりなど、施工者がやるべきことは本当にたくさんあります。

また、建物を構成するものの中には、工場で製作してきた製品を現場に運んできて取り付けるという考え方のものが結構多いのが現状です。
例えば外壁に取り付けるアルミサッシとか、内部にたくさんある鋼製ドアとか、あるいはユニットバスなど、工場で製作する製品は非常に多くあります。

そうした製作物をいかにしてスムーズに進めていくか、というあたりも施工者として非常に重要な要素になってきます。
現実的には、様々な要素が複雑に絡み合っている状況ですから、全てを滞りなく進めるのはなかなか難しいよな、というのが私の正直な気持ちですが…

色々な状況をバランス良く見ながらベターな方向に向けて進めていくということになって、これは本当に施工者の腕の見せ所ではないかと思います。
これは本当に難しいのですが、これこそが施工者の腕の見せどころと言えるでしょう。

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